10代後半~20代の若者たちと
コラボセッションを持ちました。
以前、読売新聞に
緩和ケアチームの広告を
厚労省委託事業で出した時に、
読者対象のアンケート調査をしたそうです。
年齢が上になるにしたがって、
緩和ケアに対する興味は上がり、
男性より女性の方が高かったという結果を聞き、
介護者として直結する人ほど、
関心はあることは想定できました。
ですから、若い方々に
緩和ケアの話をするということは、
チャレンジでした。
昨年、11月に筑波大学の1年生に講義をしたとき、
予想を超えた感想を頂いたことは、
ハードルを低くしてくれたような気がします。
今回は、緩和ケアって何かを伝えることを目的とするのではなく、
そうしたことをとおして、感じたこと、
学んだことを話すことで、
生きるということを一緒に考えてみたいと思いました。
何よりも、学生さん達がすべてコーディネートし、
レクチャーの後のワークショップも
自分たちで企画してくれたことが
すべて、よい方向に導いてくれたと思います。
渋谷のレンタルスペースを借りるなどということも
思いつきませんでした。
それを具体的にするための
アクションプラン・・
皆、日頃から、本当に一生懸命考えていて、
それを、異なった大学や異なった専攻の
学生さん間でシェアし、
この時、私たちがトレーニングを受けてきた
聴くということが、できていることに、
スゴイな・・・
と心底感じました。
今回の学生さん達には
共通項があって、
国際協力に学生さんの立場として
関わっている方々とその友人や
知り合いの方々でした。
よく考えてみると、
途上国支援などのサポートをするということは、
疾病をもった方々のサポートすることによく似ていて、
学生さん達は、自然とそうした支援する姿勢や
文化をきちんと身に着けられていたのだと感じました。
帝京大学医学部緩和医療学講座のHPにもアップしましたので、
合わせて、お読みいただけるとありがたいです。
こちらには、抜粋ですが、参加者の方々のアンケートから
自由記載を掲載しています。
↓
http://www2.med.teikyo-u.ac.jp/palliativecare/?p=315
http://www.teikyo-ganpro.jp/activity/news/792/
私が、二十歳を過ぎたころは、
足の靭帯を切って
大好きだったバレエを諦めたころで、
自分のことで精いっぱいでした。
私が50年以上かけてやっとわかったような域を、
皆さんもうすでに、見つめ、
議論の対象としていました。
今回のようなイベントは、
私自身、違う視点で見る機会となり、
これを今後、どういかしていけばよいか、
こんなに学生さん達には底力があることを知って、
このままにしてはいけないぞって、
思っているところです。
1年後、フォローアップイベントをすることを
提案したところですが、
その時までに、学生さんは自分の夢を、
私は、ここでの経験を何か次に生かせるよう、
明日の楽しみが増えました・・
がんばって、生きていかねば・・です。
学生のうちに、物事をまっすぐに、客観的に、そして、いろいろな角度から見つめる機会がたくさんあることは、社会の一員となった時に絶対に役立つと思いました。
また、一足も二足も先に社会に出た者がこのような「機会」を作らなければならないのかな…とも。
日本では、なかなかこのような機会がないので(出会うことも少ないと思います)、これからも続くように、と思いました。
娘に参加させたい!と思いました(現在7歳ですが…)。
緩和ケアをテーマとした市民向けの講演会などが合っても、残念ながら20代、30代の若い方は、理由がなければほとんど足を運んで頂けません。
ご家族にがんの方がいらっしゃるなどすれば、別なのですが。
あえて、若者たちのためのセッションとして、呼び込んではじめて、成り立つものなんだと今回よくわかりました。
素敵な会でした。
書いていただいたアンケートにも、役立ててもらえそうだったことが書かれていて、本当に嬉しかったです。
娘さんも参加したいと言って頂けたことが、また、とても大きな励みになりました。
KAYAUさん、いつも、ありがとうございます!