日本癌治療学会アップデート教育コースは
300名を超え、参加者は最高記録だったようです。
会場が広かったので、制限をしなくてよかったのが理由ですが、
本当に多くの方に学んでもらえてよかったです。
私自身、ほぼすべてのレクチャーを聞くことができました。
新たな報告があり、ガイドラインがアップデートされ、
遠隔転移のある膵がんでも
治療の選択肢が5つ(!)に増えたこと
前立腺癌に新たなホルモン治療薬エンザルタミド登場。
また、カバジタキセルは
副腎抑制がかかる可能性があるため、
プレドニンで補充療法を行うこと
(治療薬としてのデカドロンではない
ステロイドの投与が必要となってきたのですね。
なので、プレドニンなのかあ~)
骨転移にラジウム223がすぐに使えるようになること
(ストロンチウムだけではなくなった(!))
PSAは測らなくてよいとASCOから聞こえてきていましたが、
日本と検診率が異なるため、
日本では、検査を推奨し、精密検査を必要とする
カットオフ値を変えて提示していること。
急速に新しくなっていくがん治療に
緩和ケアでは、副作用支持療法を知らなくてはいけないですし、
患者さんの相談にのるにも、知識は必要になります。
ですから、薄くても広く全がん種について、
新たな知見に追いついていかなければいけないと思っています。
最後に、2011年3月14日の記事の再掲です。
4年経って、行方不明の方がいらっしゃいます。
今なお、津波の映像をみると、胸が絞られるように痛みます。
ご冥福をお祈りしながら、
遺された方々の心が暖かさに包まれていますように。
(記事の最後を再掲です)
(前略)
どんな夜を過ごされていることでしょう。
必ず、乗り越えられます。
皆でがんばりましょう。
忍耐強い、祖父母らが乗り越えてきたように
私達はそれができると信じています。
インディペンデント・オン・サンデーの3月13日1面
日の丸に日本語で
「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」
写真は、その1面を掲載したasahi.com