緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

懐かしい記憶

2006年10月30日 | つれづれ

小学校にはいる前、中学で音楽の教師をしていた母に連れられて、時々休日に小学校を訪れました。 母は、何やら仕事の打ち合わせがあるようで、私を音楽室に置いて、教員室に行ってしまうことがありました。 普通の教室や教員室は一番前の3階建ての建物だったのですが、音楽室は一番後ろで平屋の木造のものでした。 やんわりとした光が差し込む木枠の窓の上に、ずらりと歴代作曲家の絵が並んでいました。 バッハ、ヘンデル、モーツァルト、母のような髪型のベートーベン・・・お気に入りのショパンとチャイコフスキー・・ラベル、プロコフィエフあっ髪が少ない・・一つ一つジッと見ては、想像の世界に入っていました。 バレリーナになってチャイコフスキーの下で踊っていることもあれば、時に、一番素敵なのは? おじいちゃんになってもらうといいなあと思うのは?などと、空想をしていた4、5歳のころでした。 
音楽室の隣には、低学年の教室が2つほど並んでいて、そこから外に出ると、渡り廊下、下駄箱、水のみ場がありました。それらの一角に程よい空間があり、そこで縄跳びをするのも楽しみでした。 疲れると渡り廊下の出口の二段ほどの段差に腰をかけて、小学生になった自分が下駄箱で靴を脱いでいたり、ランドセルを揺らしながら駆け込んだりするのを思い描いては、「帰りますよ」という母の声にはっと我に返ることもしばしばでした。

人の心には、思い出の場所が何箇所かあるものではないかと思います。 遠い遠い昔のことですが、ふと鮮明に思い出しては、それが無意識の中の自分の礎かもしれないと、懐かしく、穏やかな気持ちになりました。 
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今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
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4 コメント

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先日の講義。 (主婦学生)
2006-10-30 22:18:49
こんばんは。先日の某大学の講義を受けて、フィードバックで「ぶっつけで・・・」書いてしまった学生主婦です。



先生のブログに繋がりを求め、読ませて頂きました。講義を受けて、そして、このブログを読む事が出来て、良かったです。



また、来ます。



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お立ち寄りくださりありがとうございます (aruga)
2006-10-31 21:28:28
うかがわせて頂いている大学は、私がコミュニケーション・トレーニングを受けた所でもあります。これからもよろしくお願いいたします。
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お久しぶりです (tanup)
2006-11-01 16:26:39
小学校の頃、車で大学の構内を通り、「ここが岡山大学だぞ」と父に言われたことを時々思い出します。父は私にここに行って欲しかったのでしょうか。今、自分の職場になってるのがなんだか不思議です。週末時々まめも遊びに来ますが、研究室にいれたのは2度だけ。2度ともうんこ(失礼)してくれました。なんでかな?
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ご無沙汰しています (aruga)
2006-11-01 22:10:26
時々、まめちゃんの写真を拝見しにブログ訪問させて頂いています。お父様の思いが実現したのかもしれませんね。実現させたtanupさん本当に凄いよね!
まめちゃんが2度研究室でうんちしちゃったのは、お母さんを感じてリラックスしたからではないかしら。赤ちゃんって、お風呂に入るとウンチしちゃうなんていうのもありますよね。副交感神経優位になってお腹が動いちゃったのでは??是非三度目チャレンジしてください!
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