緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

倫理委員会

2006年09月08日 | 医療

多施設共同研究に参加するために、倫理委員会に申請を提出し、審議会に出席していました。 前までの審議は予定以上の早さだったのに、私のところでは予定10分が40分に・・・

+++++++++++++++++++
お元気でしたか?
ここをクリックお願いします。
人気ブログランキングの「緩和ケア医の日々所感」をクリックしていただけるとここにもどってきます。
+++++++++++++++++++

外部委員の方が多く説明が中々伝わりきらなかったり、医療者までガイドラインを指針ではなく医療の限定ととらえる人がいたり・・ でも、法律家の方が入っていらっしゃるので勉強になります。

今回の研究は観察研究なので患者さんの負担はないのですが、(患者さんの負担がある研究は介入研究と言います)、終末期で意識がはっきりしなくなったとき同意の撤回はどのようにするのかという質問に対して、研究の説明をする時に、そのようなときどうしたいかを話合っておくこと、代諾者を希望するかなどもどうしたいかコミュニケーションをとることが重要とのことでした。 これこそ、コンセンサス・ベースド・メディスンです。 明日はちょっと早いので、これについては、また書きます・・ 
+++++++++++++++++++++++++++
ここ、クリックお願いします。人気ブログランキング参加中です。
今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
+++++++++++++++++++++++++++


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 私は夜間せん妄? | トップ | 次男の幸せのおすそ分け »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日はありがとうございました (がん患者支援課程 kadota)
2006-09-08 22:51:35
楽しい授業をありがとうございました。

以前より、がん性疼痛をコントロールをする中で、NSAIDsの選択については重要だと感じていた為、興味深く授業を受けさせていただきました。以前消化器内科でNSAIDによる出血性胃潰瘍をよく見ていたからだと思います。認定師の中で、NSAIDs使いを目指しています。

 先生、1つ質問があります。

NSAIDsの副作用で、血管収縮作用による胃腸障害とおっしゃっていたのですが、PGD2が血管平滑筋収縮作用・血管透過性亢進作用・粘液分泌亢進作用があり、PGG2・PGH2にも血管平滑筋収縮作用・血管透過性亢進作用があるのですが、ここを抑制されると血管平滑筋収縮作用が抑制されるのだと思っていたのですが・・・。調べても、ハッキリ分かりませんでした。

 先生、お忙しいところ申し訳ありませんが、作用機序を教えていただけませんでしょうか。お時間のある時で結構です。よろしくお願いいたします。





 

   
返信する
自分でまず調べなさいと言いたいところだけれど・・ (aruga)
2006-09-08 23:34:28
細かく書くと、アラキドン酸→PGG2→PGH2→PGI2,PGE2,TXA2と進みます。G,H,I,E,D以外にも沢山ありますが、簡単に言えば、全身にすべてのPGが発現するわけではなく、臓器や状態で発現に差を生じます。NSAIDの投与でもっとも影響を受けるのがE2で、これが抑制されると血管収縮から虚血、粘液産生の低下で潰瘍形成などを見るわけです。このカスケードではG,Hに留まるよりE2との関連性が高いため、あまり影響はでません。Dの発現は肺と肥満細胞程度です。メインはE2なので、E2の作用に注目するべきです。木をみて森を見ないことの無いように。
返信する
ありがとうございました (Kadota)
2006-09-10 00:54:48
丁寧なお返事ありがとうございました。

解りました!!

先生のおっしゃるとおり、本当に木を見ていました。

cox-2=PGE2だと思いこんでおり、調べてもその固定観念の中から抜けずに、迷っていました。

本当に、勉強不足でした。

大切なお時間を取らせてしまって、申し訳ありませんでした。



 先生って、本当に素敵ですね。講義の時にその格好良さに見とれてしまいました。今後も、認定課程をよろしくお願いいたします。

返信する
むしろ・・ (aruga)
2006-09-10 12:20:28
cox-1,2が関与するPGグループの中で、疼痛もPGD,G,HもEと同等に関わってしまうのではないか、そのときD,H,Gの作用は逆なのに、変だと思ったということではないでしょうか?疼痛に関わるPGは、E>>>>DHGという全体像が見えなかったというのが、kadotaさんの思考過程だったのだと思いますよ。

ということで、おまけです!!

http://hobab.fc2web.com/sub2-arakidonnsannkasuke-do.htm#PGH2

これ、良くまとまっていますよ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事