緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

学会モーニングセミナー「英語の論文書き方ABC」

2008年07月14日 | 医療

7月4、5日で開催された静岡での日本緩和医療学会

2日目のモーニングセミナー、「英文の論文書き方ABC」
日本語ペラペラの翻訳家で医科大学で教鞭をとるHull先生が
最高に面白いレクチャーをしてくださいました。



英語じゃないのよ、logical structureなのよ。

論文はcircular chain.。日本人のは線。
説明→事実→説明まとめ
とならなければならないのに、
日本人のは、説明→事実→いつのまにか新しい情報????これ、どこに行くの?

書くべきところに書いてないし、それ、方法でしょ。なのに、結果になぜ書くの?

タイトルが内容と違うのはなぜ?

一つの意味を他の語に置き換えて度々使うのは違うでしょ。
英語で、繰り返して同じことを書くのは、強調にはならないの。
繰り返すと、違うことを言っていることを意味するの。

言いたいことは、まず、初めに。
日本人は最後に書く。これは、論文としては駄目。




まず、組み立てです。とおっしゃったのですが、
スタイル/フォーマットについても教えてくださいました。



Fig1    ・・どこがダメ?
Fig. 1  でしょ。

Tokyo Hospital(TH)   ・・・どこがダメ?
Tokyo Hospital (TH)   でしょ。

大した事ないと思うでしょ。
でも、これが12個もあったらどう?
ヒュー・・ってなっちゃうのよ。

多くの日本人が a と the がわからないっていうけれど、
そんなものは、幾らでも直しようがあるの。
兎に角、組み立てよ、組み立て。




最高に面白くて、思い当たることが山のようにあるものですから
朝から、元気いっぱいになったセミナーでした。

先生が、学会でご紹介くださったサイトは、ココです!
医科言資料室

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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勉強になりました (ポピー)
2008-07-15 23:09:33
いつも、ブログの更新楽しみにしています。
言われてみたら思い当たります。
セミナー、聞きにいけなかったので、医科言資料室の情報もありがとうございました。
返信する
ポピーさん (aruga)
2008-07-16 20:54:52
いつもお立ち寄りくださりありがとうございます。
お役に立ててよかったです。
返信する

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