緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

緩和ケア支援ー医療連携

2007年06月07日 | 医療

私の病院では看護師不足で
がん疼痛緩和認定看護師が
緩和ケアチームの専従になれていないので
緩和ケア診療加算が算定できていません。

ですので、これを逆手にとって
地域の患者さん達を外来で診療しています。

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緩和ケアが在宅医療をサポートする体制は
日本は諸外国に立ち遅れており
今後取り組むべき点だと思われています。

何度かこのブログにも書きましたが
私がいる地域では
緩和ケアネットワークミーティングという
緩和ケアのネットワークを作っています。

在宅医から地域支援病院、大学病院
緩和ケア病棟といった多機能・多施設・多職種からなる研究会で
顔の見える連携によって
つながりを太くしていきたいと思っています。

前回の研究会の症例検討。

在宅でがんばっていた患者さんとご家族。
その状況を判断した在宅医が
予後数日という段階で
このネットワークの緩和ケア病棟に
緊急な相談をしたものでした。

前述のように通常緩和ケア病棟の対応は
月単位が望ましいのですが
そいはいえども、個別性があります。
緊急に施設間連携を必要とするような場合
依頼を受けた緩和ケア病棟では
その状況をのみこみ
緩和ケア病棟のある病院内の一般病床を準備し
その後、緩和ケア病棟のベットが空くのをまって
移動し、亡くなられたという報告でした。

色々な取り組みが、患者さんの個々に対応してなされています。

でも、これはやはり一般的ではありません。
よほど、日頃から良い関係で連携ができていないと
難しいことです。
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4 コメント

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Unknown (春野ことり)
2007-06-09 06:24:16
色々とご苦労がおありなのですね。
患者さんのためにならない様々な縛りに苛立ちを感じました。現状に即さない制度を変えて行くには、現場の人たちが声を上げていくことが大切なのでしょうね。これからもがんばってください。
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Unknown (aruga)
2007-06-09 23:40:58
コメントありがとうございます。頂いた言葉には、本当に支えられます。
医療者が言っても、のれんに腕押し状態だったのですが、昨年のNスペ以来、がん対策に患者さんが参加するようになってから、少しずつ変化が見えてきそうな気配がします。
返信する
わたし看護師 (南野かん呼)
2008-01-19 10:41:24
日本の経済が悪化するなかで、当然のように医療費も削減されてきていますが、どうして人は食べれなくなっても、自分で排泄ができなくても、動けなくなっても生きたい?生かそう?とするのだろうかって!
毎日、そんな事を思いながら仕事をしています。家族は日本の経済なんてあんまり思ってないんだろうなぁ
人は最後をどうむかえたいか考えておかないといけないんでしょうね。本を読ませて頂いてまた、考えさせられました。
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はじめまして (aruga)
2008-01-19 22:33:08
患者さんを人としてまるごと診た時(包括的に)患者さんにとっての最良の医療は何かという考え方をもたなければならないと思っています。医療の一側面や経済効果を一人の患者に当てはめると、倫理的な問題にぶつかってしまいます。難しい問題です。細心の配慮が必要だと日々感じています。
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