日頃、あまり多くのことを語らない先輩医師・・
訥々と語り始められました。
訥々と語り始められました。
4歳のときの出来事だったそうです。
今でいうヘルパーさんのような方が
病弱なお母様の手伝いをされていたそうです。
弟さんが1歳か2歳。
ある日、ヘルパーさんが4歳のA先生に
弟さんを見ていてと声を掛けたのだそうです。
最初は面倒をみていたのだそうですが
お友達が誘いに来て
家を離れたのだそうです。
そして、帰宅したとき
弟さんは川に落ち、帰らぬ人となっていたと・・・
ヘルパーさんはA先生を見て、まっさきに
「見ていてといったじゃない」
そう言ったのだそうです。
責められたのでしょう。
その時の亡くなった弟さんの顔も
ヘルパーさんの言葉も
ご両親の様子も
今も忘れることはないとおっしゃいました。
(つづきます)