「世の中に不足といふものや、不平といふものが始終絶えぬのは、一概にわるくもないよ。定見深睡といふ諺がある。これは西洋の翻訳語だが、人間は、とにかく今日の是は、明日の非、明日の非は明後日の是といふ風に、一時も休まず進歩すべきものだ。いやしくもこれで沢山といふ考へでも起つたらそれはいはゆる深睡で、進歩といふことは、忽ち止まると戒めたのだ」(勝海舟「氷川清話」より)
コロナ渦中で人に会うことも出来ず遠くへ行くことも出来ず、世間では不平不満が漂っています。本当に今の時期は歴史でいう崩壊期なのか不安がつのり不足がちです。さて、こんな時、勝海舟だったらどうするでしょうか。この勝海舟の言葉通り不足不平も悪くないと気にせず前を向いて歩いていくでしょう。歴史には崩壊の後に必ず新しい建設の時代がやってきました。今の崩壊の時代にしっかりと足をすえて前を向いて歩いていけば必ず明るい未来はやってくるでしょう。