笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

抗がん剤イレッサの副作用死をめぐる裁判の最高裁判決は12日にあるけれど・・・

2013-04-05 21:56:29 | 日記

抗がん剤イレッサの副作用死をめぐり遺族原告が国と製薬企業を訴えた裁判で先日、国に対する原告の上告は棄却され、4月12日に被告企業に対する最高裁判所で判決がありますが、イレッサの問題は解決されたわけではありません。新聞紙上ではすでに原告敗訴が確定と終わったかのようですが、抗がん剤治療の現場で患者、家族が受けたものはどういうものか、ほんとうに社会に伝わっているのでしょうか?判決が出て確定すると新聞は終わったかのように書きます。また、この裁判では国、厚生労働省や医学会などが市民不在の議論で、原告と被告との和解による解決も流れてしまいました。国民の二人に一人ががんになるという時代に抗がん剤治療が増えてきている現状で、今、がん治療の現場で患者家族が受けてるうことをあらためて考える必要があるのではないでしょうか。最高裁判所の判決を機会にがん治療について考えてみましょう。

薬害イレッサ訴訟の最高裁判所判決は、4月12日(金)15時から、その後、18時から霞ヶ関の弁護士会館5階502号室で報告集会が開かれます。

薬害エイズを考える山の手の会では4月24日(水)19時より原告の近澤昭雄さんをお招きして学習会を行います。場所は飯田橋の東京ボランティア市民活動センター会議室A(JR飯田橋駅隣セントラルプラザ10階)です。

ぜひみなさんご一緒に考えましょう!

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再生医療の実用化も進みつつあるけれど・・・

2013-04-04 20:51:31 | 日記

京都大学IPS研究所の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞して以来、再生医療が世間でも流行語のように飛び交っています。はたして難病患者の手の届くところまできているのか、また、その安全性はどうなのか?昨日、バイオベンチャー振興を支援しているバイオインダストリー協会主催の政策情報セミナー「再生医療の実用化・産業化に向けて」に参加してきました。講師は経済産業省の方で再生医療の実用化に向けて環境整備を行なって、薬事法改正とあわせて再生医療の法案も進めているようです。医療分野は当然監督官庁は厚生労働省ですが、再生医療の分野では研究段階の文部科学省と医療産業の振興を支援する経済産業省の三省が連携して進めています。再生医療分野では最近ようやく一つの治験が始まりますが、患者さんの手にとどくにはまだ時間が掛かりそうです。しかし産業界では既に再生医療の実用化に向けた試験などではビジネスとして動いています。この分野に重工業や電気などの業界も参入してきています。このような動きに対して患者の視点からその動きをよく見ていく必要があります。

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次回の山の手の会は薬害イレッサ問題を取り上げます

2013-04-03 21:23:22 | 日記

発売当初から多数の副作用死を出した抗がん剤イレッサの裁判で最高裁判所は被告国に対する原告の上告は受理しないことを決定し、被告製薬企業に対しては12日の判決となりました。最高裁は一度も審理していないので東京高裁の判決が確定する予定です。原告被害者が敗訴する形になります。次回の薬害エイズを考える山の手の会はがん治療の現場で家族はどんな状況に置かれ、どう思ったのか、原告の近澤昭雄さんに今の思いを語っていただきます。山の手の会は参加者も薬害被害者の生の声を聞きながら分かち合いを行なっています。今回は薬害イレッサ問題についてじっくり考えてみたいと思います。是非ご参加ください。

日時:4月24日(水)19時~21時

場所:東京ボランティア市民活動センター会議室A(JR飯田橋駅隣 セントラルプラザ10階)

参加費:無料

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薬害防止に向けて国会議員が動き出しましたー薬害防止議連設立

2013-04-02 20:03:32 | 日記

本日、永田町の参議院議員会館の会議室で超党派の薬害防止議連(正式には薬害再発防止の制度実現に取り組む国会議員連盟)の設立総会があり傍聴してきました。もともとこの議連は前の国会で設立する予定でしたが年末の解散で流れてしまいました。薬害被害者は度重なる政局に翻弄され、悲願の薬害防止のための第三者監視組織がなかなか設立の運びにならず無念の歳月をおくっていました。薬害被害者は国会に足を運び第三者監視組織の設立に向けてた陳情を行なっていました。今日、薬害防止議連が元厚生労働大臣で参議院議員の尾辻氏を会長に事務局長を薬害エイズ被害当事者でもある参議院議員の川田氏で設立されました。設立総会には薬害被害者として薬害肝炎原告の山口さんとサリドマイド被害者の増山さんが、繰り返される薬害の実態と被害者の苦悩、そして薬害防止のための第三者監視組織創設の必要性を訴えました。薬害防止議連が設立されたからといって薬害防止のための第三者監視組織が出来るとはかぎりません。すでに厚生労働省は今国会での薬事法改正の準備をはじめているといいます。今国会で薬害防止のための第三者監視組織の法案を成立させるためにおは薬事法の関連や厚生労働省への働きかけが重要です。薬害防止議連の今後の動きを注視していくと同時に薬害被害者徒共に、その必要性を国民の声として社会に訴えていかなければなりません。国民の声が大きくならなければ国会議員は動きません。

このようなおり、本日、最高裁判所が現在継続中の抗がん剤副採用死を多く出した薬害イレッサ訴訟の上告審について国は受理せず被告企業のみ判決を行う決定を出したそうです。被害者の遺族原告が敗訴ということになります。非常に残念な結果ですが、薬害問題が社会の中ではまだまだ他人事で、じゅうぶんに理解されていないことの表れではないでしょうか。薬害被害者の生の声を大切にしながら活動を続けていきたいと思います。

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奇跡の人ヘレン・ケラー

2013-04-01 20:40:53 | 日記

先日参加したお茶の水メディカルカフェで順天堂大学の樋野興夫先生がヘレン・ケラーのお話をされました。名前だけはもちろん知っていましたが、改めて興味を持ち「奇跡の人・ヘレン・ケラー自伝」(新潮文庫)を買い求めました。幼少期、視覚と聴覚を失った彼女がハーバート大学ラドクリフ・カレッジを出て全米・世界各地で講演活動、福祉活動で貢献したヘレン・ケラーの自伝です。この本の最後に次のようなことが書かれて閉じられています。

「こうして、数々の友人たちの力で、私はここまで来ることができた。方法はさまざまだが、友人の存在が、「障害」を素晴らしい恵みへと変えたのである。おかげて、音も光もない暗闇の中を、のどかな気分で楽しく歩いてこれたのだ。」

「障害」の苦しさは本人自身でなければわからないでしょうが、「障害」をも「恵み」に変えてしまう行動は人と人との人間愛そのものでしょう。ヘレン・ケラーは物質的なものばかりを追い求めている現代社会に忘れられた人間愛を教えてくれているようです。私自身の生活を見直しながら読みはじめようと思います。

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