ソニー社長のラスベガスでの記者会見がいささか気になった。
話が例のソニー・ピクチャーズ・エンターティンメント(以下SPEと略)の「ジ・インタビュー」公開に踏み切った経緯に及んだ時である。
SPEが一旦作品の公開中止を決めた時親会社のソニーは「ダンマリ」を決め込んでいた。
その点を衝かれた社長は「SPEとは適宜意思疎通を図ってきた。発言を控えていたのは窓口を一本化して無用の混乱を避けたため」とコメントした。
それはそれでいいのだが続く「SPEは当初本作品の公開中止を決めたが親会社も同様の考えだったか」との質問については「公開中止はあくまで『暫定措置』と理解していた。ただ公開中止と受け取られたのは(どこかに)誤解があったから」と釈明した。
もし本当に「誤解があった」とするのであれば何故SPEが公開中止を表明した時点で適切なアクションをとらなかったのか。
米国大統領に指摘を受けたから宗旨替えしたとすれば従ってきたフォロワーはやりきれない。
あっさり「公開の可否については現地の事情に精通しているSPEの判断に任せていた」といえばまだ救われたと思うのだが・・・・。
無理して背伸びをすると足元をすくわれることもある。
自戒したいものである。