2014年に全国の警察が把握した特殊詐欺被害額が5年連続して増加、なんと500億円を突破したとのことだ。
連日テレビなどが犯行手口などをこと細かく紹介し注意喚起を行っているのだがそれでも被害拡大が止まらない。
一体どういうことか。
大きな要因は社会の高齢化・核家族化傾向と犯行手口の巧妙化があると思うだがそれにしても残念な結果である。
社会全般に対する啓発は今後も必要だが詐欺罪の罰則強化も必要ではないか。
たまたま今日の新聞が「ネバダ地裁がSECからの訴訟でMRIインターナショナル社に違法収益、利子、民事制裁金の合計約600億円の支払いを命じた」ことを報じていた。
「MRI側が果たしていくら支払うのか、支払えるのか」はまだ判然としない部分もあるが支払額次第では被害者の救済も相当前進するだろう。
我が国でも同様の法的スキームが持てないかと思う。
類似犯罪の再発防止のために最低限この程度の罰則強化は必要だと思うのである。