グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

内閣府の財政健全化2年先送り試算に思う

2018年01月24日 | 日記
内閣府は財政経済諮問会議でプライマリーバランスの黒字化が昨年夏の想定から2年遅れの2027年度になるとの試算結果を明らかにした。
あくまで試算結果なのだがこれでも経済成長を実績より高めに見積もっていることを考えると暗澹としてしまう。
一体こんな状況でアベノミクスは成功している、あるいはその途上にあると言えるのだろうか。
首相はこれから歳出抑制策を検討し財政目標を作り直すとしているが消費増税の使い道を変更した時点でこの試算結果はある程度見えていたハズだ。
いかほどの歳出抑制が実現できるのか未知数なのだが医師の診療報酬のように既に緩めてしまったものもある。
どうも首相の頭の中には財政規律よりも「今さえよければ」という意識が高いようである。
今のままではプライマリーバランスの黒字化は際限なく遠のく。
全ては将来の世代にツケを回すということではないだろうか。