グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

三陽商会の4期連続赤字と社長辞任に思う

2019年11月01日 | 経済
アパレル大手の三陽商会が昨日、20年2月期の4期連続赤字決算と20年1月1日付の社長交代を発表していた。
同社は15年6月に英国の高級ブランド「バーバリー」との契約を終了した後、後継ブランドの育成を最重点課題として事業展開してきたが結局今日まで業績に反映させるまでには至らなかったようだ。
このブログでも14年から18年まで計5回にわたって同社とライセンス問題についてつぶやいてきたが今さらながらブランドの重みを痛感せざるをを得ない。
同社にとって不幸だったのは頼みの綱であった百貨店自体に客離れ現象が起きていたことだ。
もし百貨店業界が今ほどの客離れ現象を受けていなければもう少し違った事業展開になっていたのかもしれない。
それに社会全体が衣料のカジュアル化に向かっていったのも大きかった。
さて新社長はどんなかじ取りを見せるのか、マーケッティングの4要素とされるプロダクト、プライス、プレイス(販売場所、販売方法)、プロモーションをキチンと整合させて着実に遂行していくことが望まれる。
それにしても三陽商会と決別しダイレクトに日本市場をホールドしようとしたバーバリー本体もこのところ「元気がない」と感じているのは筆者だけだろうか?