グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

来年の「桜を見る会」中止に思う

2019年11月13日 | 政治
官房長官が定例記者会見で来年の総理主催「桜を見る会」の中止を発表していた。
本当に早い意思決定だねぇ・・・。(笑)
つい先日は国会・参院で首相が言い訳にならない言い訳に終始していたがやはり抗弁のしようがない事実なのだろう。
首相は首相で官房長官の中止発表の後「(これは)私が判断した」とわざわざ念押ししていた。
あくまで周囲から押し込まれて決断したと思われたくないのだろう。
ビックリするほど早い幕引きは自ら過ちを認めてしまったことにならないのだろうか。
結局そう思われても仕方がないということだ。
現内閣の体力が少しづつ失われているように思う。
よく言われていることだがこれも長期政権の弊害と言っていいだろう。
これだけボロが出てくるようでは「在職日数歴代最長」という看板も賛辞というよりマイナス・イメージの象徴でしかない。
やっぱり総裁再選は2選までで留めるべきだった。
レガシーらしいレガシーもなかったしねぇ・・・。

首相のとんだ醜態に思う

2019年11月09日 | 政治
昨日の参院予算委を見聞きしていてとんだ首相の醜態を目にしてしまった。
醜態とは質問に立った野党議員に対し自席より不規則発言を繰り返していたことだ。
首相はかって何度も議場でヤジを飛ばす野党議員に対し強く抗議していたが自分も超本人ではしょうがない。
予算委の委員長がソフトに注意していたがまるでお構いなしなのだ。
一兵卒議員ならいざ知らず一国の首相が委員長の制止のなんとやらあれほどヤジを繰り返すなど全く見苦しい。
国会の運営を自ら貶めているようなものだ。
政府・与党の中に首相に諫言できるサムライ議員はいないものか。
ついつい戦前の大政翼賛会状況を思い起こしてしまう(と言ってもリアルタイムで体験しているわけではないが)。
以前の自民党なら「〇〇降ろし」とかいう自浄作用が働いたものだが昨今は党則を変更してまで総裁3選を実現している。
やっぱり3選可能ルールなど制定すべきではなかった。
自民党は今一度その是非と総理総裁の資質について再考したらどうか。
選挙に勝てばそれでいいというものではないだろう。

中国国家主席と香港行政長官の急遽会談に思う

2019年11月07日 | 政治
中国国家主席が上海で香港行政長官と急遽会談した。
会談の中で主席は「中央(政府)はあなたを高度に信頼しあなたのチームの仕事を高く評価している」と述べたとされるがこれは無論本心ではないだろう。(笑)
昨今の香港の混乱ぶりを見れば「一体何をやっているんだ」と叱責したい気持ちを抑えきれないはずなのだがそこは大人だからやっぱりカメラの目を意識していたのことだろう。
言い方はともかくとして結局は、噂されているような更迭はしない、反政府デモを何が何でも制圧しなさい、ということだ。
可哀そうなのは行政長官の方だ。
親しい身内には辞意を漏らしているようだが国家主席からの指示は真逆なのだ。
会談時の彼女の表情もどこか晴れることもない作り笑いのようだった。
行政長官と言えども国家主席から見れば中間管理職のようなものだ。
板挟み状態にある行政長官を本当に同情してしまう。
残念ながら香港の騒乱状態はまだまだ続きそうである。

ん? イートイン脱税?!

2019年11月06日 | 経済
時々立ち寄るコンビニにはイートイン・スペースがあって結構利用することがある。
先日ふと思いついてパスタとペットボトル・コーヒーで昼食に代えることにした。
レジでパスタの温めを依頼したところ「イートインを利用されますか」との質問があった。
そのように答えたところレジでの精算でパスタのみ消費税率が違う旨の説明があった。
なるほど、なるほど、・・・これが消費増税がなされる前の随分議論のあった論点だったんだねぇ。
イートイン・スペースに移動して腰を下ろしたら今度は「イートインで飲食をする場合はレジでその旨の申告をすべし」との張り紙が目に入った。
どうもコンビニ業界全体でルールを徹底する動きが出ているようだ。
なかなかやるねぇ・・。(笑)
ちょっと面倒なのだがとにかく今回の消費増税に関して一番厳正に動いているのがコンビニ業界だ。
それにしても「イートイン脱税」という言葉があることには閉口してしまう。
脱税しようという意思はないのだがうっかり申告を怠れば犯罪者扱いになってしまうのか、・・・おお怖。(笑)

五輪競技の一部札幌開催に思う

2019年11月04日 | 社会
東京五輪で予定されていたマラソン、競技の両種目がどうやら札幌開催の線で落ち着いたようである。
「アスリート・ファースト」の精神から言えば早く収まるのが第一であるからまずは一段落である。
一時は怒り心頭だった都知事も「合意なき決定」などの言葉を残したものの、まあ大人の対応で何とか折り合った。(笑)
しかし札幌開催案にはまだまだ懸案事項もあるのではないか。
札幌開催に伴うコース・会場の設定やスタッフ、観光を兼ねたオリンピック観衆の受け入れに問題はないのだろうか。
逆に東京を離れることになった競技運営で選手諸君になにがしかの戸惑いが出ていることは否定できないし投下済の経済コストをどう回収するのかも大きな課題だ。
パブリック・セクター、プライベート・セクターともに東京五輪を当て込んだ相当量のコストを投入している。
東京五輪組織委はIOCに対し東京都の立場を踏まえ当地での完全開催に向けてもう少し踏ん張って欲しかったと思うのだがどうだろう。
完全に落ち着くにはまだしばらく時間がかかりそうである。




文科省の英語民間試験導入ドタバタに思う

2019年11月02日 | 社会
昨日文科相が(20年度から導入を予定していた)大学共通入試での英語民間試験の見送りを発表していた。
文科相自身の不用意な「身の丈発言」に端を発したとはいえ文科省のあまりに杜撰で公平性を欠く入試改革はアッという間に水泡に帰した。
直前での導入見送りは受験生や準備を進めてきた民間試験事業者にとってまさに青天の霹靂ではなかろうか。
本当に同情してしまう。
さらに今回の導入見送りは官邸主導とあってはあきれてモノも言えない。
一体官邸も役所(文科省)も入試改革をなんと考えているのか、と思わざるを得ない。
さらに今度は「24年度を目途に」と言うがこのタイムラグはどういうことか。
1年後に制度設計を終え実施は4年後ということでは何のための制度改革なのか、・・・ドタバタ劇の後はとんだチンタラ劇なのだねぇ。
こんな行政スピードではとても世界に伍していけないのでは、と思うことしきりである。

三陽商会の4期連続赤字と社長辞任に思う

2019年11月01日 | 経済
アパレル大手の三陽商会が昨日、20年2月期の4期連続赤字決算と20年1月1日付の社長交代を発表していた。
同社は15年6月に英国の高級ブランド「バーバリー」との契約を終了した後、後継ブランドの育成を最重点課題として事業展開してきたが結局今日まで業績に反映させるまでには至らなかったようだ。
このブログでも14年から18年まで計5回にわたって同社とライセンス問題についてつぶやいてきたが今さらながらブランドの重みを痛感せざるをを得ない。
同社にとって不幸だったのは頼みの綱であった百貨店自体に客離れ現象が起きていたことだ。
もし百貨店業界が今ほどの客離れ現象を受けていなければもう少し違った事業展開になっていたのかもしれない。
それに社会全体が衣料のカジュアル化に向かっていったのも大きかった。
さて新社長はどんなかじ取りを見せるのか、マーケッティングの4要素とされるプロダクト、プライス、プレイス(販売場所、販売方法)、プロモーションをキチンと整合させて着実に遂行していくことが望まれる。
それにしても三陽商会と決別しダイレクトに日本市場をホールドしようとしたバーバリー本体もこのところ「元気がない」と感じているのは筆者だけだろうか?