グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

五輪組織委は今何をすべきか

2021年03月04日 | 社会

五輪組織委員会が2日の理事会で理事定員数をこれまでの34人から45人に拡大し新たに女性理事12人を起用する方針を固めたとのことだ。

女性理事の増強については微塵も異存はないがただ五輪組織委員会として今なすべきことはほかにあるのではないか、という気がしてならない。

というのも世論調査によればなんと国民の8割がオリンピックの中止または延期を望んでいるという現実があるのだ。

無論このデータには一定のバイアスがあるかもしれないがそれでも過半数は下らないだろう。

このような状況の中で五輪組織委は国民の中で五輪開催の気運を高めていくことが最優先の仕事ではなかろうか。

開催決定権はローザンヌのIOCにあるかもしれないが待ちの姿勢ではしょうがない。

開催地として現状をどう捉えその上でこのようにやっていきたい、という絵をかいてIOCに働きかけていくことが重要ではないか。

今月中に「外国からの観客を入れるかどうか」を決め、来月中には「観客を入れるか無観客でいくのか」を決めるというスケジュールだけが見えてくるのだが五輪組織委の主体性や戦略性がまるで見えてこない。

こんな組織で果たして逆境を突破できるのか、本当に心配だ。


「延長是非『私が判断』」に思う

2021年03月03日 | 政治

夕刊を見ていてふと「延長判断『私が判断』」という見出しが目に入った。

いうまでもなく今日の国会で首相が7日に迎える緊急事態宣言期限について発言した内容なのだがいかにも、いかにもである。(笑)

そもそも緊急事態宣言が首相の手で行われたのならその解除も延長も首相の決断によるのが当たり前だと思うがわざわざ「私が決断する」と言わなければならないところに首相の発信力低下がしのばれるのである。

今日も1都3県の首長たちが(宣言解除ではなく)延長要請の方向で調整しているというニュースが流れているので首相としては「主導権を奪われるのではないか」と気が気ではない。

与野党双方から首相の判断の遅れを指摘する声もあってつい首相も力が入ったのかもしれないが決定権を強調すればするほど虚勢感を感じてしまうのは私だけではないだろう。

自治体の実情やアドバイザリーボードの意見を聞きつつ遅れなきよう決断していく、と自然体で臨んだらいいのではないか。

それともついつい「俺が、俺が」の権力志向が先行してしまうのか・・・、国民は意外と冷めた目で見ているように思うがどうだろう。

 


マラソン選手・川内優輝の雑草魂に思う

2021年03月02日 | 社会

公務員ランナーとしてその名が知られていた川内優輝のサブ20(マラソン2時間20分以内)100回達成がギネス世界記録として認定されたとのことだ。

彼は長らく公務員(学校職員だったかな?)をしながら独自の練習やレース出場を続け実績を積んできた。

残念ながら代表選考レースでの勝利や大記録には恵まれなかったが短い間隔でのレース出場や苦し気な表情で懸命に走るひたすらな姿勢に彼の人並みならぬマラソン愛を感じたものだった。

折しもマラソン界ではつい最近も新星が2時間04分台を出して日本新記録を樹立した。

川内優輝だって(34歳なのだが)今年になって2時間07分台と自己最高記録を更新した。

本人は「これからも走り続ける」というからまだまだチャンスはあるのではないか。

川内の雑草魂に勇気やエネルギーをもらっている企業戦士も多いだろう。

あらためて彼の頑張りにエールを贈りたい。

 

 


内閣広報官の辞職に思う

2021年03月01日 | 政治

接待疑惑が露見した後も辞職を否定していた山田内閣広報官が急遽入院することになり併せて辞職することになった。

今日も国会で質疑に応じる手筈になっていたのだがその機会は消滅してしまった。

今週中のどこかでコロナ対策緊急事態宣言の完全解除か延長か、に関わる首相の記者会見が予定されておりここでも内閣広報官の出番が予定されていたのだがそれもなくなってしまった。

前回のブログでも触れたが首相は何故もっと早く広報官の更迭をリードしなかったのかという気がしてならない。

庇って庇った挙句の後追い辞職承認になった。

常に「後手後手の首相決断」ということになりはしないか。

話は戻るが今秋予定の記者会見の進行役は誰が務めるのだろうか。

従来と同様に時間制限を設けて質疑応答は早々に打ち切るのだろうか。

残念ながら首相の包囲網は徐々に狭められているようだ。