弟切草 (オトギリソウ) 自宅
ヒペリカム・アンドロサエマム
コボウズオトギリ(小坊主弟切)
弟を切る?。
いやはや、何とも怖い花名です!。
花は、とても可愛いのに、


どうして こんな花名になったのだろう。
それには、次の様な 伝説があるのです。
和名は、オトギリソウ(弟切草)または、タカノキズグスリ(鷹の傷薬)、チドメグサ(血止め草)です。
和漢三才図会(わかんさんさいずえ)という18世紀の書物に、由来が紹介されています。
平安時代に晴頼という鷹匠がいました。 薬草を用いて鷹の傷を治すことで有名でしたが、薬草の名は秘密にして決して口外することはありませんでした。
しかしある日、人のよい弟がその薬草の名を他人に漏らしてしまったのです。
これを知った晴頼は怒って、弟を切ってしまいました。
そのときに庭に栽培していた薬草に弟の血潮が飛び散り、
その跡が葉に残っており、オトギリソウの名がついたとされています。
生葉をすりつぶしてみると赤紫~赤褐色の汁が出て、伝説を知っていれば血のように思えます。
血潮が飛び散った葉。
自宅、6月11日撮影。

葉が黄色くなる頃は、鮮やかな鮮血?に。
総ての葉に鮮血が付きます。
全体像は、これ。
(上の画像は、一番下の葉)

とても可愛い 花 と 実。


