数少なくなった東京からの友人に、スモン石鹸は面白くないとのご宣託を頂き、まじめに書く。
この友人、関東で筆者に無断で3級・2級を同時に受験し両方に受かった。
筆者は、2級に2年かけた事を思うと、誠に失礼な奴なのだ。その友人にスモン石鹸の評価を頂けなかった。
悔しいが、彼の知らないお寺を紹介し、留飲を下げる事にする。
左京区一乗寺の「狸谷不動院」へ行って来た。
足元からシンシンと冷える京都の底冷えの日に。
御所の鬼門に当たるこの界隈には、霊験強力な寺院が多く鬼門封じを勤めている。
「赤山禅院」では猿をまつり鬼門を封じているが、ここは狸様だ。
こちらは、昨年達成者が出た千日回峰行を修めた大阿闍梨により「八千枚大護摩供」「ぜんそく封じ・へちま加持」「珠数供養」
などの加持・祈祷が行われる。
狸谷は、300年の歴史を誇るが、京都ではむしろ新しい方だ。秋里離島の「都名所図会」の続編
「拾遺都名所図会」に出て来る「狸谷石不動」というのがここだ。
木食上人が、石像の狸谷不動明王像を、この地の石洞窟に安置したことに始まる。
木食上人は、泉涌寺で出家した後、熊野大社で修行し大権現を感得したと言われる。
狸谷山修験道の起源である。確かに、山の奥には岩が迫り、ふもとから本堂にたどり着くのにはハイキング気分では行けない。
本殿は、懸崖造り。清水の舞台と同じ構造だ。こちらは飛び落ちると確実に死ぬ。
手水は、完全にシャーベットだ。
1月28日は初不動の日。
がん封じに「笹酒」がふるまわれる。運転者には持ち帰りが用意されていた。
京都3初参り?
初天神・初弘法・初午大祭・初庚申・初恵比寿・初阿弥陀?これはあったかなあ?
7月28日には、火渡りの祭りが行われる。一般の方も火渡りが出来る。
これは火炙りの刑だ。
さて、車で行こうとして大渋滞に巻き込まれた。
しかし様子がおかしい。下の詩仙堂の駐車場において徒歩にて向かう。
すると、消防車や救急車が止まっていて、騒然としている。
誰かが、山上で体調を悪くした様だ。残雪残る参道の石段を慎重に登ると、
向こうから大勢の消防隊員が、大声で呼びかける。道を開けるように言っている。
急な石段だ。しかも雪道。隊員たちはアイゼンを装着している者もいる。
担架が見えて来た。慎重に慎重に降りて来る。参詣客たちは足を止めて様子を見る。
運ばれるのは、相当なご老人だ。顔色が悪い。とても悪い、失礼ながら生きているのか?
あとから心配そうな老婦人。
極寒の京都のお寺参りは、くれぐれも慎重に・・・・。お不動さんのご加護をあの老人へ、と願う。
それにしても京都の冬は寒い。
次は、宮本武蔵ゆかりの地へ向かう。
スモン石鹸騒動はしばらく封印だ。高根の花の立候補は?白鳳や鬼勢の里の復活は?