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アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

280 アチャコの京都観光日誌 アーカイブ  森進一の娘はねた ②

2018-02-06 13:04:48 | 日記

「おばはんイラス...」の画像検索結果


 

森進一の娘をはねた

 

 さらに降り注ぐ大雨の中、直ぐに車を止めて、横断歩道上にうずくまる人影を見つける。

「大丈夫ですか。?」制服を着た女の子だ。

私の声に反応はない。

 何度も何度も声をかけるうちその子も私もずぶ濡れだ。たちまち交差点は渋滞になり、そこかしこから、「こらっ!」「すぐに病院に運ばないか。」「警察を呼べ。」「馬鹿野郎!」「・・・・。」罵声の嵐だ。

歩道上にいたおばさんが女の子に声をかけて、ようやく反応があった。

 女の子は震えている。おばさんが、「恐ろしくて震えているんや、あんた!すぐに病院に運びなさいよ、逃げたらあかんよ!」逃げるはずないやろ!と思いながら女の子を抱き起そうとするが、女の子は震えて首を横に振るばかり。

 仕方なく、おばさんに「一緒に私の車に乗ってあげてくれませんか?」ようやく乗せてもらってそのままおばさんも乗り込んできた。「あんた、すぐ病院に行かなあかんよ!」その間も周囲では、罵声の嵐が続く。「こら!逃げるなよ。」の声を聴きながら、震える女の子と、あれこれ指示するおばさんを乗せて、烏丸通を南下し丸太町の交差点で交番所を見つけた。

 駆け込んで事情を説明、すぐに近くの赤十字病院に行くように指示された。巡査が、「病院で待ってろよ、逃げるなよ。」逃げるものか!

「オバハン」の画像検索結果

病院へ向かう間、「あんたこんなことしてタダでは済まんよ!」

「どこの会社の人や?」おばさんの罵声が間断なく続いた。

病院に着くとすでに連絡があったのだろう、すぐにスタッフが来て、ストレッチャーに乗せられた女の子は、処置室に・・・。

 その扉が閉まり、赤いランプが「処置中」と点灯した。

「救急病院」の画像検索結果

その瞬間、自分は犯罪者になったのだと実感させられた。横で身分不明のおばさんが、「あんた、逃げたらあかんよ!」

 

 お前も車で、はねたろうか?  そして、森進一の登場。  続く


279アチャコの京都観光日誌 アーカイブ 森進一の娘をはねた  ①

2018-02-06 08:44:22 | 日記

「交通事故イラス...」の画像検索結果以前書いたものだが、全6話なのでお付き合いください。

 

 

交通事故(森進一の娘をはねた)

 

 これからの話は、オートマチックもエアコンもパワーウインドーなどもない時代の話だ。

題名は、「交通事故」副題が、「森進一の娘をはねる」。

入社3~4年目の私は、証券マンとしてぼちぼち自立出来そうな手応えのようなものを感じていた頃だった。

自分で開拓したお客を連日訪問して超多忙な毎日だった。

今日も今日とて、車で外交後、大口注文に多少浮かれて帰路を急いでいたのであった。

しかし、事件はそんなときに起こる。

「土砂降り」の画像検索結果文章との関係はありません。

6月下旬、梅雨真っただ中、蒸し暑く今にも降り出しそうな雲行き、すぐに案の定バケツをひっくり返したような土砂降りになってしまった。夕方、6時頃、普段ならヘッドライトを付ける時間ではなかったが、それを点けても見通しは最悪だった。乗っていた車は、軽自動車、エアコンは当然ないので、日中は、三角窓(運転席と助手席の窓には、当時、三角形の窓ガラスが前部についていてそこから風を取り入れるようになっていた。)を全開にして外の風を受けてかろうじて暑さをしのいでいた。ワイパーはほとんど効果がない。しかもそのワイパーは、時々雨に負けて作業をしばしば遅延するような不定期ワイパーだった。窓を開ければ雨が降り込む。閉めれば暑くてフロントグラスが曇って見えない。開ければ降りこむ。閉めれば暑い見えない。開ければ・・・。閉めれば・・・。

 そんな過酷な条件の中、私は、京都の今出川通りを東向きに、烏丸通の交差点を南に向けて右折しようとしていた。いつもならば左手には母校(新島襄の京都大学)が見えるはずだが、全く視野に入ってこない。十分に前方を確認したつもりだったが、右折した先の横断歩道上で、「ガッシャ―ン!!」ボンネットに強く何かが当たった音が響く。

 人だ。瞬間、ハンドルに相当な衝撃を感じ、「やってしまった。」 

後方から、「バカヤロー!」の罵声が聞こえる。

「車人身事故」の画像検索結果

続く。