地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

藤井竜王の勝利

2022-11-09 15:40:46 | 日記

竜王戦の第四局 藤井竜王の勝利です

これで対戦成績を3勝1敗として、竜王防衛に王手です。

 

タイトル戦には珍しく2日目の3時20分過ぎに終局を迎えました。

藤井竜王の「疲れ」を心配していましたが、少なくとも終盤のキレは冴えわたっています。

昼からの対局が始まって2時間で決着です。

その2時間の半分は広瀬八段が心の整理をするのに使われたような感じでした。

終盤の大事な局面での藤井竜王の指しては早く、完全に読み切っている様子でした。

 

将棋の勝負で序盤・中盤・終盤と区切れば、序盤は長い歴史の中で研究されつくされていて、棋士はそんなに大きなミスは犯しません。もちろん藤井竜王も・・・

問題は中盤で、頂点にいる藤井竜王と対戦する棋士たちは、何か新しい戦法を繰り出そうとします。そうしないと勝てないと感じているのでしょう。

ですから藤井竜王も、対局するたびにその新しい局面を考えなければなりません。相手も超一流の棋士ですから、それは簡単な事でない事は分かります。ですから中盤で戦況を悪くして負ける事は少なからずあります。

先日の佐藤天彦九段との戦いの時の様に終盤の入り口で間違ったのは初めて見ましたね。

それだけに疲れているのではと心配していたのですが・・・

終盤を読む力は他の棋士たちを圧倒しています

AIが追い付かないスピードで最善の一手を指し続ける、この人の頭の中はどうなっているんでしょう


藤井聡太の竜王戦2日目

2022-11-09 10:51:30 | 日記

昨日、そして今日も朝からABEMAで竜王戦とニラメッコです。

画面にはAI診断が表示されて、00%対00%と優劣が出ます。

数分で数百億手も読むAIの手は驚く手が最善と表示される事も多いです。

ただ、戦いで「皮を切らせて骨を断つ」と言う言葉が有りますが。

AIが示す手は手も足も切られ立ち上がれない状態になっても、一瞬に相手の心臓を指しぬく手が有れば、それが最善手となっています。ですからAIの示す道の途中で、一度違う手を指すと奈落の底に落ちる可能性がかなり高いのです。 

しかし人間はそこまで傷ついてしまうと、相手に攻撃できないと判断するので、AIの示す手が絶対的に正しいとは言えません。AIは手数の一番短い道を最善手としているようです。

人は少々大回りしても、安全に勝つ方法を選びますから。

写真の状態で藤井竜王は少し長い時間考えました。

AIは飛車で桂をとるか、、、香車で桂馬を取る手を示し、藤井竜王が70%以上優勢と判断していました。

しかし、、、藤井竜王は中央の銀でと金を取った。 これはAIでは-16%の手です。

一気に両者が五分の状態に・・・

もし、この戦いに負けたら「敗着」となる一手です。

 

私はもしかしたら、この手を選ぶのでは、、、と感じていました。

これが心配していた「疲れ」なのかもしれません。

数日前の佐藤天彦九段に負けた時もこんな感じの手を指してしまった。

今まで藤井将棋を見ている限りではありえない選択です。

攻撃を一休みして守りに入る、そのタイミングが以前の様にスッキリしないのです。

絶好調の時には「ここで・・・?」と感じるようなタイミングで守りを優先して、解説するプロ棋士たちを驚かせていた。そして、よくよく考えると「絶対に負けません」と宣言している様にも感じられた。

・・・が。 佐藤九段の時と今日は解説しているプロ棋士たちの評価は低い。

藤井聡太竜王にとり強敵は相手棋士ではなく過密なスケジュールの様な気がします。