竜王戦の第四局 藤井竜王の勝利です
これで対戦成績を3勝1敗として、竜王防衛に王手です。
タイトル戦には珍しく2日目の3時20分過ぎに終局を迎えました。
藤井竜王の「疲れ」を心配していましたが、少なくとも終盤のキレは冴えわたっています。
昼からの対局が始まって2時間で決着です。
その2時間の半分は広瀬八段が心の整理をするのに使われたような感じでした。
終盤の大事な局面での藤井竜王の指しては早く、完全に読み切っている様子でした。
将棋の勝負で序盤・中盤・終盤と区切れば、序盤は長い歴史の中で研究されつくされていて、棋士はそんなに大きなミスは犯しません。もちろん藤井竜王も・・・
問題は中盤で、頂点にいる藤井竜王と対戦する棋士たちは、何か新しい戦法を繰り出そうとします。そうしないと勝てないと感じているのでしょう。
ですから藤井竜王も、対局するたびにその新しい局面を考えなければなりません。相手も超一流の棋士ですから、それは簡単な事でない事は分かります。ですから中盤で戦況を悪くして負ける事は少なからずあります。
先日の佐藤天彦九段との戦いの時の様に終盤の入り口で間違ったのは初めて見ましたね。
それだけに疲れているのではと心配していたのですが・・・
終盤を読む力は他の棋士たちを圧倒しています
AIが追い付かないスピードで最善の一手を指し続ける、この人の頭の中はどうなっているんでしょう