とにかく回収業務はストレスとの闘いです。まして家賃の回収は金銭問題だけでなく部屋の問題も絡んできます。県内のあるワンルームに60歳を超える老人が住んでいましたが、よく家賃を滞納し年金が入ってから支払うとのパターンでした。春の陽気も穏やかになり始めたころ川沿いに沢山の桜が咲き気持ちも清々しく車をはしらせていると携帯が鳴りました。路肩に寄せて停車させ『あ、◯◯さん?えらいことになりました。』いきなり話しかけてきたのは営業所の男性からでした。内容は、その営業所が管理するワンルームの住人から、異臭が激しく共用部分の廊下も歩けないとのこと。異臭と聞いたわたしは『誰か亡くなられたん?』と問い返すと『いや違うをです。ウンコ臭い(・・;)らしいです。僕も今から行くので◯◯課長も来て頂ければ助かります。』私は事態の想像がつかないまま、現地に向かうと、また携帯が鳴りました、今度は店長からでした。店長は既に現地に居てるらしく『本部の人に来てもらうのは申し訳ありませんが、とにかく酷いんです、入居者の方も迷惑をかけておきながら謝るどころか逆にウチの対応が悪いと怒る始末でして。』更に内容をきくと廊下側に小さな窓があるのですが窓一面に蝿が蜜にたかるように埋め尽くしているとのこと。まずは現地に行かないととアクセルを強く踏み込み、折角の桜が色あせていく思いで行くのでした。
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