脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

認知症・・病院へ行く前日の出来事

2015年07月14日 10時05分21秒 | 日記
平成27年7月13日 予め予約しておいた病院へ行くため前日の夜、妻は軽自動車のエンジンえおかけました。『明日、お母さん・・一緒に病院に行ってくれるやろか?』ブルルン♪自宅のガレージを出て、見慣れた風景だがなぜか・・いつもと違って見えたのは私だけだろうか・・家を出る前に妻が義母に電話し『今から、そっちへ行くからね。・・うん・・ちょっとお母さんの顔見たくなってん。明日・・仕事、休みやし・・うん・・じゃあね。』時計を見ると午後8時を回っていた。義母も年齢もあって9時半までには床についてしまうので連絡してから自宅を出たのです。『どうやって・・病院に連れて行こう・・』悩む妻に・・そういえば義母は持病の目眩があり救急搬送が、ここのところ多かったので『目眩を治すために検査は?』私が言うと『うん。それ・・ええかも?』車で1時間・・日曜の夜の阪神高速道路は快適なほど走りやすかった。高速料金も私が身体障害の2級であるので半額で利用できる。高速を降り義母宅の近くまでいくと『あれ?玄関照明がついてないで。』妻に言うと『ほんまやね。』義母は夜間に訪ねてくる人がいれば必ず玄関先を明るく照らすのですが・・車をガレージに入れ玄関先で妻が合鍵を差し込もうととすると、ガシャ、鍵が解除される音と共に玄関ドアが開きました。暗い家の中からパジャマ姿の義母が『どうしたん?こんな遅くに?何か、あったん?』尋ねる義母に私たち夫婦は顔を見合わせました。なんとも言えない間が出来上がり空気が変わってしまいそうなので『もう!お母さん、電話したやん?』明るく言葉を投げる妻に『電話?あんた電話なんかくれてないで!』また私たち夫婦は顔を見合わせたのです。『ごめんね!突然、来てしもうて・・明日、私、休みやし・・顔、見たかったから旦那と来てン♪』気転をきかせ妻が言うと『ほうか?お茶でも入れようか。』部屋の明かりを付けリモコンを手に取ると壁のエアコンから涼しい風が部屋に流れ込んできた。『今日、お兄ちゃん来てくれて・・いろいろ買い物して来て、お造り、今日は頂いた♪』お兄ちゃんとは妻の兄のことで今年53歳になる。『良かったね?お造り、おいしかった?』笑顔で聞く妻に満足そうに話す義母。しかし・・その話を何度も繰り返すのです。話をする都度、いかにも初めて、その出来事を話すように・・妻と何度も顔を見合わせました。ここで大切なのは『さっきも言ったよ』とか『何度も同じ話して』とか言ってはいけないようなので話題を変えたのです。そして翌日の病院のことを妻が切りだしたのです。義母の表情を確認するかのように、ゆっくり・・『あのな・・お母さん、最近、救急車で何度も運ばれてるやん?』黙って頷く義母を確認して『私も心配やねん・・お母さんに健康でいてもらいたいし・・ほんでな・・旦那と相談してんけど・・いっぺん検査せぇへん?お母さん、今まで検査したことないやん?』義母はしばらく黙っていましたが『お父さん・・(亡くなった義父)が脳梗塞で倒れてから、ずっと働いてきた・・ほんま、あの頃は大変やった。』義父が脳梗塞で倒れ仕事を失い、その介護をしながら昼夜、働きづめの生活を送っていたのです。これまで大きな病気もせず健康診断すら行ったことがない義母。『そやから・・もう80になるし検査しとこ?』ゆっくり労わるように話したせいか素直に義母は応じてくれました。私たち夫婦も、ホッと胸をなでおろし・・少し雑談をしてから休むことにしたのです。そして深夜0時頃・・2階で寝ていた私たちの部屋に突然、義母が入ってきて『どないしよ・・振込せなあかん!!』パニックになっている義母が漸く落ち着きを取り戻し話を聞くと奈良に住んでいる義母の兄へお金を振り込まなければならず、そのお金を2階にあるというのです。私も妻も、いきなりの義母の行動に面食らったのですが『奈良のおっちゃんに何でお金を振り込むん?』妻が聞いてあげると『T男君のお祝いする言うてん。』妻の頭の中も???T男君は妻の従兄にあたるのですが【お祝い】が何のことか・・『お母さん、今日は、もう遅いし銀行、開いてないよ。明日、病院の帰りに振込行ったらええんんとちゃう?』妻の言葉に納得した義母は階段を下りていったのですが妻の目には涙が浮かんでいました。『やっぱり・・』もう言葉を出すのもできない妻の心は大きなショックを受けていたのです。長女と次女が言っていたことが漸く私たち夫婦も実感として受け止めざるえない事態となってきたのです。
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