「嫁ぐとき、彼女は夫に、自分の父に畑を求めるようにしきりに促した。彼女がろばから降りると、カレブは『あなたは何が欲しいのか』と彼女に言った。」(ヨシュア記15:18新改訳)
ユダ族が占領した地域はひじょうに広大であったことが、この章の地域目録からわかる。彼らは信仰と大胆をもって、力の強い敵をものともせずに征服していったのである。特に指導者カレブは異邦の民が住む強い町々を、人々の士気を鼓舞(こぶ)しながら勝ち取って行ったが、娘のアクサも父親ゆずりの大胆さをもって占領地の分け前を自分にくれるよう求めている。彼女はオテニエルの妻となるとき、水の少ない地域に私たちを遣わすのですから、お祝いとして二つの井戸をくださいと求めてカレブからそれを獲得した。当時、乾燥地帯で井戸は貴重であった。▼信仰と祈りは積極的でなければならない。神におずおずと遠慮がちに求めるようなあり方を主は喜びたまわない。アクサのように女性の身でありながら、夫にかわって井戸という大切な財産を強く求める、私たちもそんな積極性を持ちたい。▼「また、イエスはこう言われた。『あなたがたのうちだれかに友だちがいて、その人のところに真夜中に行き、次のように言ったとします。「友よ、パンを三つ貸してくれないか。友人が旅の途中、私のところに来たのだが、出してやるものがないのだ。」すると、その友だちは家の中からこう答えるでしょう。「面倒をかけないでほしい。もう戸を閉めてしまったし、子どもたちも私と一緒に床に入っている。起きて、何かをあげることはできない。」あなたがたに言います。この人は、友だちだからというだけでは、起きて何かをあげることはしないでしょう。しかし、友だちのしつこさのゆえなら起き上がり、必要なものを何でもあげるでしょう。ですから、あなたがたに言います。求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見出します。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれでも、求める者は手に入れ、探す者は見出し、たたく者には開かれます。』」(ルカ11:5~10同)