しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <どうかあなたの道を>

2024-03-04 | 出エジプト記
「今、もしも私がみこころにかなっているのでしたら、どうかあなたの道を教えてください。そうすれば、私があなたを知ることができ、みこころにかなうようになれます。この国民があなたの民であることを心に留めてください。」(出エジプト記33:13新改訳)

神は「イスラエルと共に行かない」と仰せられた。あまりにも不従順(ふじゅうじゅん)な民なので、怒(おこ)って滅(ほろ)ぼしてしまうことになるからと。▼これを聞いたモーセは必死に嘆願(たんがん)する。どうぞ私たちを見捨(みす)てないで、共に行って下さる道があれば、それを教えてください、と。これは期(き)せずして神と人との仲介者(ちゅうかいしゃ)キリストの出現を求める祈りになっている。そして神はその嘆願(たんがん)を受け入れ、会見の幕屋の造営(ぞうえい)を示されたのである。この幕屋の実態(じったい)は、じつのところイエス・キリストにほかならなかった。その受肉降誕(じゅにくこうたん)は千年以上先になるのだが、予型(よけい)として与えられたのが会見の天幕(いわゆるモーセの幕屋)である。こうしてイスラエルは幕屋を設けることにより、神にお会いする道を残された。▼「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。」(ヨハネ14:6同)