南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

なんとなく

2006-08-07 01:10:08 | Weblog
田中康夫が落ちた。 
落ちたと言っても階段からじゃなく長野県知事の選挙のこと。 
県知事としては異色の存在で常にその存在は注目を集めていた彼だった。 
新知事はさぞや新進気鋭の若手政治家の・・・とおもいきや、テレビに映っていたのはどこからみても枯葉マークの翁。 
あれだったら康夫ちゃんでよくないの?と他人事ながら思ってしまった。 

田中康夫といえば『なんとなくクリスタル』、通称「なんクリ」で一世を風靡した新進気鋭の小説家でもある。 
100万部以上も売り上げ、当時はちょっとした社会現象まで巻き起こした。 
カシオペアの野呂一生がモデルだったとか、映画はこけちゃったとかいろいろ話題も多かった。 
その彼が後々長野県知事になろうなんて想像もしなかった。 
しかし、ダムをなくす環境問題、財政問題、福祉問題とかにおいては結構仕事したんじゃないのかな。
一番に覚えているのは「名刺破られ事件」。 
知事にはなったものの賛否両論が多かった点では「なんとなくクリスタル」と同じだったのかもしれない。 
長野県が康夫ちゃんをもう要らないって言うのならうちの県にでも来てもらいたいものだ。 
康夫ちゃんだったら市民の憩いの場である美しい「水辺の森公園」にガイシの保険会社のビルだけを特別に建てさせたりはしなかったはずだ。 
だって自然を破壊してダムを建設する以上に市民の心を踏みにじる建物だものねあれは。
 
田中康夫氏の敗戦の弁をテレビで見ていてふと思った。 
それこそ「なんとなく」