明日を夢見て~神様と筋ジストロフィーと共に生きる~

クリスチャン。デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者で電動車椅子と人工呼吸器を使っている。

美しいとき

2014年05月27日 22時15分01秒 | 作詩
久しぶりに作詩しました♪

「忘れないで」

人間の存在理由は
いつも他人との関係で決まる
だからひとりぼっちは寂しいね

でも孤独だと言葉にしている時点では
まだひとりじゃないんだ
本当の孤独は言葉にすらできない…

気が付けばいつも君がいてくれた

なぜ僕らは巡り逢うのだろう
いつか別れが訪れるのに…

どうか忘れないで
ひとつの星になった僕は
旅立つまえ 君の心に種を蒔いた

君が涙を流す夜が来るたびに
心を照らす光を注いで
君の内に花を咲かせよう

「美しいとき」

あといくつ
色彩鮮やかな地球の風景を眺めることができるだろう

朝起きるたび テラスで囁いてくれた小鳥たちの鳴き声
蒼く光る海の中に滲んでいった橙色の斜陽
涙したとき やさしく肌を包み込んでくれた春風
人に裏切られたとき 心に降り注いだ憎しみの時雨
君との別れを受け止められず 偲んだ朧月夜

命の終わりを覚悟した日から
それまで何の変哲もない世界が変貌したんだ
幸せはこんなにも近くに存在している…

聴こえない頑張れを 握った両手に込めて伝えてくれた君の思い
今でも僕の心に染み込んでいるよ

短い時間さえ 君と過ごすだけで 永遠という甘さを感じられた
たとえそれが泡沫の幸せだとしても
今の僕を形作っている

あぁ どうして美しい日々がこんなに短いのか
あぁ せめて もう一度だけ 愛する人と桜が見たい

この儚い命が燃え尽きるまで 移ろう世界を眺めていたい
いつか消え去る無常の美しい日々を 僕の魂に刻み込もう

♪BGM♪
中孝介「遺書の書き方」

動画はこちらをクリック

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愛ゆえに

2013年10月08日 21時01分28秒 | 作詩
中島美嘉の「僕が死のうと思ったのは」にインスピレーションを受けて、久しぶりに作詩をしました♪

たったひとりでも、自分にとってかけがえのない人ができると、こんなにも世界は美しく見えてくるのだなぁと思います。

「愛ゆえに」

ひとりの部屋で
パソコンの薄明かりに照らされている

仕事に追われる日々
「お前の代わりなんていくらでもいる」
どこからか聞こえてくる声

屋根のある家に住んでいるけど
心のなかに雨がボトボト落ちてくる

涙が止まらないよ
僕が死んでも
何も変わらずに世界は回っていくんだ

僕が死のうと思ったのは
現在(いま)より先が真っ暗にしか見えなくて
信じられる人がいなかったから

でも
自分が傷付かないように壁を作っていたから
ひとりだと感じていたんだ

愛がほしい
何だって手に入る世の中なのに
素敵なものは売っていない

愛を配ろう
自分を愛することができない人は
人も愛せない と言うけれど

人を愛することで
自分も愛せるようになれるって信じている
愛ゆえに傷付くのならいいさ

未来が希望になったんだ
世界が美しいのは
あなたをのせて回っているから・・・

あなたが共にいてくれる
僕の世界に光が灯ったんだ


♪僕が死のうと思ったのは / 中島美嘉♪




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魂にみなぎるひかり

2013年03月21日 19時08分04秒 | 作詩
久しぶりに作詩しました。

冬から春に移り変わる時期って、物思いに耽りたくなりますね。
春待つ花が、芽吹くまでの僅かな時をゆっくり過ごしているように。

「魂にみなぎるひかり」

もうどれくらいの月日が流れたのだろう
あの日の挫折から 僕の歯車は動かないままだ

幼い頃 夢は思い通りで 何でもできると信じていたけれど
人生に諦めを見出してから
深い闇へ堕ちて 明日の見えない闇が僕を包み込んでしまった…

でも そんな日々から抜け出そうと 繰り返し後悔に打たれてみた
すると 僕を覆っていた虚栄心が 少しずつ剥がれ落ち
生まれたての姿になった時 気付いたんだよ
一筋の希望さえあれば よみがえる ということを…

たとえ 歳月を重ねた努力が 少しも報われない時でも
いつか その努力に見合うほどの平安(ひかり)が 僕の魂にみなぎるだろう
この光があれば 明日の見えない闇を消し去って 強くなれる
真の強さとは 闇すらも打ち消す 安らかな心を指すのだから…


♪永遠より続くように / OKL48♪

良い曲やなぁ。
↓の画像をクリックしていただけたら、動画サイトに移動して曲が流れます。



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2012年06月10日 16時54分27秒 | 作詩
久しぶりに散文詩を作ってみました♪
ちなみに日本古典の世界観をイメージしながら作りました。

「涙」

どうして涙が流れるのだろう…

苦しいことは心の底に沈ませているつもりなのに、どうして涙は僕の心をすぐに捉えるのだろう…

上手く言葉にできないとき、僕の心から溢れ流れる涙が、僕の気持ちを物語っている…

僕の言葉にできない気持ちを汲み取ってくれる誰かを…

僕の気持ちを言い表している涙を拭い取ってくれる誰かを…

求めずにはいられない…

もしあなたに苦しくて切ない気持ちを言葉にして伝えられないとき、僕の心から溢れ流れる涙をあなたが拭ってくれたら、言葉はなくとも、僕の気持ちを伝えられるでしょう…

でも涙はひとりぼっちで流すものかもしれない…

涙が目の汚れを取り去り、新しい見方で世界を眺められるようにしてくれる…

♪ BGM ♪
涙 / 小松未歩

音楽はこちら

「今すべて解った 鏡にむかい 溜め息をつく
きっとふさわしいのは 私じゃなかったのね
暮れなずむ町を背に歩いた
急に降り出す 雨粒が隠した涙

二度と戻れない場所へ飛ばされ 記憶を消したい 鳴り響くクラクション
飽きられる前に行くわ 優しさが残るだけじゃ嫌
愛されていたいから 嘘も嫌だから

ねぇ 最後に聴いて まるで一人芝居ね
同じ罪を犯し 共犯者になれたなら
もう離れられない それがいい

埃が舞い散る部屋に バスが出る音が響いた もう繕わなくていい
夢の中では何でも叶うから 堅く目を閉じて
眠りに堕ちてゆく 闇に包まり

夢の中では逢えたわ 心も通い合ってたわ それだけで良かった
記憶が消せないのなら すべてを大切にしたい
時々 抱きしめて 涙流るの」


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2011年09月27日 18時29分11秒 | 作詩
2年前に作った短編の詩を長編の詩にしてみた♪

原作は2年前に何度も入退院を繰り返していた心身共に苦しい時期に書いたものなんだよね。

当時は心が悲しみや諦めに支配されていたのだけど、違う角度から物事を眺めたら、なんだか心が優しい気持ちに変わったんだ。

僕が人生で大切にしていることをたくさん込めた詩です。

「光」

人生の不条理に意味を見出せず
さめざめと泣いていたら
気が付いたら朝になっていた

窓から見える茜色の朝焼けが綺麗で
無力感に縛られていた僕の心に
光が差し込んだ気持ちになったんだ

人と争い
人と騙し合う
そんな汚い世界に疲れてしまった
そしていつの間にか僕の心も汚くなっていたよ

でも僕を包んでくれている
この光はなんて優しいのだろう
人はきっと心の在り方で
どんなときでも生まれ変われる

暗闇を経験したからこそ
光に気付くことができるんだ
もう悲しみに覆われている僕じゃない

たとえ無力でも
誰でも大事な人を
幸せにできる一人分の幸せを持っている

そして一滴の雫が
湖に波紋を広げるように
誰かの幸せは
他の誰かを幸せにしていくんだ

このちょっとした幸せが
明日の僕を創ってゆく

苦難があるとすぐ忘れてしまう
うたかたの幸せだとしても
人生の糧となる

生きているのではなく
生かされている
それがこの世界の理だと知ったよ

ちょっと視点をずらしてみることで分かること
きっと数多くあるはずさ
色眼鏡をかけて世界を見てはいけないんだね

これからも不意に悲しみはやってくるだろう
でも今ならはっきり言えるよ
涙を流したあとだからこそ
目の汚れは消え去り
新しい見方で世界を眺めることができるのだと

どれほど困難な人生でも
意味を見出すことができれば
絶望は希望に変わるんだ
そう信じて
新しい僕になって生きていきたいよ


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