先日の名鉄空港線架線、シングルアームパンタ破損事故。たまたま乗り合わせた多くの利用客らは現場から、りんくう常滑駅まで徒歩を強いられましたね。本当に日本の殊に狭軌在来線はああいう暴風には断トツに弱いと言わざるを得まい。
こういう事故は今に始まったわけでもない。かつては旧営団地下鉄東西線での高架区間もそうだが、比較的記憶に新しいのは旧国鉄山陰本線・餘部鉄橋での14系客車“みやび”の全車両落下事故も。JRグループ移行を控えた1986年暮れでしたね。当時、鉄橋真下にあった松葉ガニ加工工場で働いていた元国鉄職員が巻き添えで犠牲に。
また、その後は羽越本線の村上駅に程近い交流電化区間の鉄橋(阿賀野川の辺りかな?)でも485系電車特急“いなほ”が転覆。利用客1人が犠牲になりました。
やはり、ああいう強風頻発区間では架線を張らないほうが良いのかしら??
さて、名鉄空港線の場合、架線の構造にも問題がありかな? ともあれ原因究明を早く!!!
事故当時、山陰本線・城崎温泉〜浜坂や播但線・寺前〜和田山の電化要請も多くありました。しかし、今にして思えば、何も餘部陸橋を無理に電化しなくて正解だったのかも。ハイブリッド車両等投入が近代化や高速化の決め手になろう。
あるいは、明かり区間の風雪にも十分に耐え得るような剛体架線の開発も選択肢かな?
…………ちなみに、今般の名鉄空港線での事故は何と人民日報中国語版サイトでも報じられ、2200系も画像アップされています。