最近の近鉄は軌間の広狭を問わずに、電力回生機能がない昔ながらの抵抗制御編成の撲滅に躍起。
近々には8000系や1810系、1000系を富吉検査場に集めてファン向けの撮影会も開かれるとか。多分、事実上のお別れ会かな?
6000系をまだまだ抱える名鉄も同様だ。逆にJR東海は平成期に入り早くから非回生車の全面淘汰を済ませていますね。
さて、狭軌の南大阪線や吉野線、長野線など、阿部野橋を起点とする路線はもともと不採算なことや旧国鉄からの貨物列車乗り入れのためもあり、敢えて標準軌化はせず、現代に至っています。
また河内長野駅はもともと南海電鉄高野線とも線路が繋がっていたらしい。
過去には吉野線でも国鉄和歌山線と確かに線路は繋がっており、C58やDE10が連日、貨車の受け渡しに奔走していました。
しかしながら、近年は近鉄京都駅から吉野駅までの直通特急創設案も急浮上。近鉄はフリーゲージトレインの開発を懸命に模索しているようだが、現状では正直あまり当てになりませんな。(苦笑)
南大阪線などは近鉄線内では昔から極めて地味な存在で、特急車もビスタカーさえ入らず、16000系が1965年から黙々と活躍中です。
しかし16000系はあくまでも非回生車両で、今はまともに動いているのは16009Fだけらしい。
他に16010系とか26000系、回生車の16400系、16600系等もありますが、これから先の動きが全く読めず、いっそのこと吉野線を単線のまま標準軌化させた方が現実的かもしれませんね。大阪方面は大阪難波駅か大阪上本町駅を始発に変更させて。
しかしながら、この案に近鉄側はなぜか消極的らしい。
いっそのこと、南大阪線や長野線などは狭軌のままで通勤通学輸送に特化させて、6A系の一部組成に有料の特別車両を連結させ何とか快速急行をなにわ筋線に直通させることも考えられないものかしら? 南海新難波駅?では近鉄大阪難波駅へ徒歩連絡も可能になる筈だが。
今は南大阪線にせよ、養老鉄道にせよ他鉄道線との線路接続も皆無。大垣駅でもJR線への線路は既に切断され、まさしく宙ぶらりんの状態ですね。
いちいち桑名駅や橿原神宮前駅の構内で仮台車を履かせて塩浜あるいは五位堂検査場まで牽引回送なんか、莫大な費用が掛かっているような気がしてならないのだが。うん。