熊本県は利用客が特に多くて、かなり混雑しているというJR豊肥本線・熊本〜肥後大津(単線交流電化区間)について複線化や増発、増結の要望を出した模様です。
JR九州が、このほど明らかにしました。
沿線の菊陽町付近はハイテク工場もあり、今後もその職員輸送が特に伸びそうだね。
JR九州では今後、多方面から、その可否を検討してみるとの由。
私自身も昔、電化された直後に熊本〜水前寺にて乗りましたが、確かに利用客は結構、多いですね。
他には、たまたま過去での石炭輸送のためか、もともと複線化されており、比較的近年には交流電化された筑豊本線(福北ゆたか線。黒崎〜飯塚)は、近年ではベッドタウンでの路線として、旅客輸送量もさらに伸びたとか。
非電化だった国鉄時代からの複線はホンマにありがたい環境と言えよう。羨ましいね。うん。
………それに引き換え、JR東海はどうか。
関西本線・名古屋〜河原田の完全複線化はなかなか実現しないし、用地も塩漬けのまま。運行本数が少ないハイブリッド特急“南紀”とか、ごく日常的な普通電車だけの運行ならば、まだ現状でも何とか良かろう。
しかしながら現行の筑豊本線とは異なり、今のところは専ら電気式ディーゼル機関車が牽く貨物列車も、中距離のディーゼル快速列車“みえ”も、頻繁に運行。おまけに、今や向こうの伊勢鉄道線さえ大半の区間が非電化ながらも複線化されていますね。
名古屋〜弥富は直流電化されていても基本的には未だに単線のままで、完全なボトルネックですな。(苦笑)
これでは近鉄名古屋線にとてもじゃあない、勝てる筈もなかろう。
えっ? どうせ近鉄があるから、そのまま放っておけばええわ? それは、いかにも二十世紀半ば的な古臭い発想だ。
リニア中央新幹線もそりゃあ大事だが、やはり在来線や東海道新幹線がきちんと運行されていればこその話だ。
今こそ関西本線の複線化促進を真剣に考えるべきだ。今までのような一時的な損得勘定だけで安易に後回しにすべきではなかろう。
さらに近年では武豊線での複線化の要望も結構多いと聞きます。せっかく直流電化されても、その効果が十分に得られていないのではなかろうか?
尤も関西本線・名古屋〜亀山、武豊線については、間もなく都市型ワンマン化された315系3000番代によって全面的に4両編成化されそうだが。
あのJR北海道とは違い、JR東海は、まだまだ財政的にも余裕がありそうに見えてなりませんな。(苦笑)
JR九州は苦しい経営環境ながらも挑戦心は、なかなか旺盛のようだ。(拍手!)
名鉄でも三河山線・知立〜豊田市の複線化は今なお重要課題とか。本当は河和線末端部(河和口〜河和)も、それに加えて欲しいぐらいだ。
…………以上、これらは各社幹部の創意工夫で考えるべき内容だと思いますよ。株主総会や沿線自治体の議会等で散々に言われてから、嫌々と重たい腰を上げて実行するものでもなかろう。
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