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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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裁判員制度とは・・・函館~北斗市

2006年04月11日 18時17分50秒 | Weblog
写真は私が調停委員を努める裁判所庁舎です。
私は「家事調停委員」なので担当事件の多くが「離婚調停」です。
月に数日間、登庁して調停業務を行います。
今日も苦悩を抱えた事件当事者とともに問題解決の糸口を模索してきました。
調停業務は、我々、調停委員が当事者と一緒に苦悩するところからスタートします。

今日は平成21年5月までにスタートする「裁判員制度」について記述します。
裁判員は、死刑も含む重罪事件にのみ適用されます。
裁判員は、地域の裁判所ごとに選挙人名簿から毎年、無作為に抽選で翌年の裁判員候補名簿を作りを行い、対象者に通知します。
事件ごとにその名簿から更に抽選と面談で裁判員が決定します。
指名された裁判員は、基本的に辞退出来ません。しかし、70歳以上、議会議員の会期中、裁判所に行く事の出来ないほどの疾病を持つ人などは辞退が出来る場合もあります。

一つの事件で、3名の裁判官、6名の裁判員の9名で重要な裁判を裁く立場になり、裁判員は、裁判官と同等の立場で事件に対する評議を尽くします。
意見が集約できない時は、この9名の多数決で評決する事になります。
多数決での評決では、多数意見に裁判員か裁判官の1名以上が賛成している事が前提となります。つまり、自分の一票で被告人を死刑に処す場合も考えられます。

このように裁判員制度は、素人の私達に重大な任務を課す事になります。
法律の専門家である裁判官と素人の裁判員とのコラボレーションで評決するところに大きな意義があります。裁判員は、そのひとつの事件が終わった時点で任務終了となります。

人が人を裁く・・・そのような場面に行き立った時、自分はどのような心境、心情に陥るのでしょう。私自身、家事調停委員とて紛争を抱えた事件当事者から様々な教訓を学ぶ事が出来ています。
裁判員制度とは、裁判と言う特殊な世界を我々一般人に開示して参加させ、人としての在るべき姿を気付かせる絶好の機会になると思います。
このブログを読んでいるあなた・・・あなたにも裁判員通知が来るかも知れません・・・
さて、明日から関西出張なので、これから準備に入ります。
ファースの家

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