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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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魔法の砂シリカゲル・・・北斗市

2006年04月19日 18時28分55秒 | Weblog
写真は当社を訪れて戴いた、国内最大のシリカゲルメーカーである、富士シリシア化学の生活環境グループリーダーの伊藤譲さんと弊社研究開発室の村上主事です。
今日はシリカゲルにパラフィンを含浸させた新しい素材の提案を戴きました。

シリカゲルは、通常、乾燥剤として使用され、海苔の箱やお菓子の箱などに入っているのを見た事があると思われます。乾燥剤と言う事は、周辺の湿気を毛細管現象作用で多孔質のシリカゲルに浸透させる事になります。シリカゲルがそこに湿気を抱えていると言う事は、居住空間が乾燥した場合、その湿気を放出させる事で過乾燥を防止する事になります。
乾燥剤シリカゲルは、抱えた湿気を離しませんが、多孔質の孔の大きさを少し大きくしますと、乾燥度合いによって抱えた湿気を吐き出す事が出来ます。つまり、シリカゲルは室内の湿度を安定させる調湿剤と成り得る事になります。

このシリカゲルは、地球を形成している成分の半分が二酸化珪素と言われおり、その二酸化珪素が素原料で、まさに自然素材、ガラスの生成に使用する素材と同じ物です。
シリカゲルの表面は、電子顕微鏡でも見えないくらいの(1,000万分の1ミリ単位)トゲのような突起(水酸基と言う)で覆われおり、そこに湿気が吸着されます。
その吸着時にホルムアルデヒドや悪臭のなどの有機ガスを化学吸着すると同時に、大量のマイナスイオンを放出し、空気を清浄する機能を持たす事が出来ます。

蟻などの虫がこのシリカゲルに触れると、この水酸基が虫の身体に刺さり込むため、それを取り除こうともがきながら自らの皮膚を損傷させ、死に至らしめます。
シリカゲルはこのような様々な特性も有しており、使い方によってはまさに魔法の砂と言う事が出来ます。シリカゲルは、ビールの濾過剤、歯磨剤、化粧品などにも利用されております。ファースの家は、大量のシリカゲル(スカットールと言う専用部材に処方)を床下に敷設し、シリカゲルの特徴を充分に引き出すように利用しております。

シリカゲルは、様々な用途に汎用できる本当に興味深い素材で、考えるだけで楽しい・・・
富士シリシア化学の伊藤さんは、滞在時間3時間、どんよりとしたここ北斗市の天気のもと、夕方のフライトで東京に戻って行きました。
多くの方々が、私に考える楽しさを運んできてくれます・・・感謝!!!
ファースの家

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