秋の大アマゴの魅力は前回の記事でも少し書きました。
ではその難しさとは・・・
まず一番に、個体数が少ないという事です。
少なければ当然ですが釣れる確率も低くなります。
しかも大型の遡上魚のように見える魚ではなく、
居るのか居ないのかわからないポイントを一つずつ探る釣りです。
もうこの時点で厳しい釣りが想像できます・・・
二番目に、相手は賢いという事です。
つまり何故、秋まで生き延びていたのかと考えるとわかりますよね。
もし数少ない大アマゴがそのポイントに潜んでいたとしても、
餌を喰わすことができるのかという事です。
三番目に、釣り場の環境の悪さです。
春にスタスタと歩いて行けたポイントを秋に行くと、
葦に覆われ、苦労して向かうも結局そのポイントまでたどり着けない事があります・・・
ポイントの周りも葦や草木に覆われ、
ミスキャストでそのポイントが終わる事もあります・・・
しかも春のように河原に立って横からキャストできない事が多く、
餌師には意味がわかると思いますが、技術が必要なアップの釣りが求められます。
そして特に土日ですが、草刈りで流れてくる草もかなりの障害物です・・・
さらに色んな障害物が多い為、ポイント毎にベストな竿の長さが変わります。
私は提灯釣りはしませんので、その苦労も多いです・・・
以上大きく三つに分けて記しました。
その大アマゴを狙って捕る釣り。
それは難しくて厳しい釣りですが、手にした喜びは大き過ぎます。
とある日。
この日も秋の大アマゴを求めて渓流を釣り上がります。
その時は突然訪れました。
強烈なパワーで必死に白泡の深みに逃げ込もうとします。
白泡の底には見えない障害物があるかもしれません・・・
でも、引っ張り合いは厳禁。
ラインブレイクやバラシで悔しい思いをしたくありません。
究極のやり取りをしのぎ、ようやく近くまで来た相手は・・・
大本命。
秋の大アマゴ。
パーマークががっつり入った渓流育ち。
婚姻色をまとった雄の34センチでした。
ぐいんと伸びた鼻が男らしいです。
その魚体の美しさは、他に替えられるものがあるでしょうか。
大アマゴを捕る三つの難しさを乗り越えたという達成感。
風貌に格を感じるのは私だけでしょうか。
-思い出の魚達-も今回で200回目となりました。
自分が納得できる釣りがしたい。
自分が納得できる魚に出逢いたい。
それで手にしたのが、私の思い出の魚達です。
今回は200回目に相応しい魚が紹介できて本当に良かったです。

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