大アマゴを手にした時に、ある事を思います。
それは、このアマゴはどんな環境で育ってきたんだろうか?
秋まで大きく育ったアマゴの魚体は、その答えを教えてくれる事があります。
特に過酷な環境下で生き延びた証が刻まれている個体に出逢った時は感無量。
正にその出逢いがシーズン終盤に訪れました。
この日は晴天の秋空でしたが、陽が西に傾きいよいよ最後のポイント。
沈黙の流れの中から生命を感じました。
ギュギュっと素早い強烈な引き。
水面に厳つい顔が見え、タモに入れるまでずっと睨まれ続けた相手は・・・
ワイルドな大アマゴでした。
その魚体を見ると色んな事が想像できます。
天敵の鳥や釣り人からのプレッシャーがあったでしょう。
大石がゴロゴロと流れる程の大雨による増水で、生死を彷徨う事もあったでしょう。
渇水で餌をろくに捕食できない事もあったでしょう。
その過酷な環境を生き抜いてきた証。
それは、
野性味あふれる姿でした。
そのパーマークには、重みすら感じます。
秋の大アマゴに魅せられる理由は言うまでもありません。
それは大きさよりも惹きつけられる魅力ですよね。
来シーズンもこんなワイルドな秋アマゴを・・・
そんな願いを込めてそーっとリリースです。
この遺伝子がいつまでも受け継がれていく為にも。

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