カラスといちごとクロッカスと

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リンゴをかじったのは、だれだ

2022年12月14日 05時05分32秒 | 動物
2022.12.02撮影

日本からカナダへ帰ってきて、まず最初にしたことのひとつは、リンゴがどうなっているか見ること。

うちでは、台所から出る生ゴミ(植物性のもののみ)はコンポストにします。コンポスト用の容器も外にあるのですが、めんどうくさいので、野菜畑に放り投げてあります。

とうもろこしの軸を出してあると、何らかの動物が触った形跡が観察できます。でも、人間様が1粒残らず食べた後なので、食べられるところは何もないよ。

バナナの皮などは匂いに引かれるのか、食いついてみるのか、とんでもないところに移動させられたりします。でも、バナナの皮も食べられないっしょ? というか、食べるほどの価値はないでしょ?

でも、野菜クズは、見向きもされません。(お野菜食べないと、体に悪いよ。あはは)

お目当てかもしれない動物性のものは、元からありません。

甘いバナナの皮やトウモロコシの軸に興味を持つのだから、リンゴの皮なら食べるだろう、と思いきや、全然食べない。それなら、果肉のしっかりついたリンゴなら飛びつくだろう、と思っておりました。

ところが、リンゴを出しておいても、だれも見向きもしない(と、少なくとも、わたしは思っていた)。何日経っても、何週間経っても、、、挙句は、数ヶ月経ってしまいました、日本からカナダに帰ってきたころには。

リンゴはどうなっている? えっ、1個はほぼ完食、2個目も確かにかぶりつかれていました。いや、これ、かぶりついたのではなく、ちっちゃいお口で何度もかじったんだろう。でも、一体だれが。

画像のリンゴはその2個目の方なんですが、撮影は、雪が降って溶けかけた時にしました。(雪がお見苦しいところを隠しているので、好都合。)

それでも、雪が溶けてしまった今も、まだ数個残っているまま。

このリンゴはねえ、アライグマさんたち一家は無視したのよ。下の画像は、お子さんたちがまだあどけないころの写真。最近見た時には、同じマットの上で、どっかと居座っておりました。ふん、可愛げがなくなったね、君たち。

2022.10.09撮影

アライグマさん一家の訪問、後記

この一家は、メロンはパクパク食べた。でも、リンゴには手をつけなかった。(アライグマは、手も器用だから、手で持ちながら食べたであろう、だから「手」をつけなかった。)

でも、まだ暖かかった当時と、寒くなった今とでは、食糧事情が違って、ついにリンゴも食べた? でも、リンゴを食べるなら、一家全員が食べて、リンゴは一斉になくなるか、全てがかじられている、と思う、今年の子どもがまだお母ちゃんと集団で移動しているようなので。1個や2個にだけ(手と)口がつけられているのはおかしい。

じゃあ、だれよ、リンゴを食べたのは。

この方(次の画像)だと思われます。

ふさふさシッポ。これは、後ろから撮影した御姿でありまする。撮影日であるバンクーバーの6月は、日本の梅雨の季節と違って、のどかでよろしいなあ〜〜

2022.06.08撮影

この動物さんがうちの庭やご近所の庭を行き来しているのは知っているんです。大体は暗い時間帯で、このように昼間に見かけることは滅多にありません。

この動物さんが徘徊すると、窓が開いている時なら、通った、とわかります。2階にいてもわかります。音じゃないんです。臭いです(「におい」の漢字の選択にご注目ください!)。

噴射しなくても、臭うんですよ〜〜。あんまり近づかない方がいいです。

次の画像は体が横向きなので、もっとわかりやすいですか。シッポが上がったままで、向きとしては、頭が右下です。

2022.06.08撮影

これは、背中に2本縞の入るスカンクです。

和名 シマスカンク
スカンク科(Mephitidae)スカンク属(Mephitis)
学名 Mephitis mephitis
英名 Striped skunk「縞入りスカンク」
原産 北アメリカ(カナダ南部、アメリカ合衆国、メキシコ北部)

以下で、その2本の縞をお確かめください。

シマスカンク
撮影日:2008.01.
Mephitis (genus) - Wikipedia

Mephitis (genus) - Wikipedia

 

オリジナルからの改変、なし

このスカンクさんが、10月のもう真っ暗になったある夜、わたしがコンポストを出しに行くと、リンゴ辺りから急ぎ足で逃げていきました。シッポを水平にして、土地になるべく這いつくばったような姿勢で。そのころは、植物が茂っていたので、行く手はわからずじまい。

これがもしアライグマさんなら、興味津々で、頭を上げてこちらを見てきたでしょう。視力が良くないので、こちらをじとっと見つめるんですよ。逃げたりしない。

今までの観察をまとめてみると、
・リンゴはアライグマ一家が食べたようでない
・スカンクが少なくとも1匹がコンポストに陣取っていた
・球根が掘り上げられていたのもスカンクの仕業かもしれない
・スカンクはいずれにしても庭に出入りしている
・アライグマなら逃げない
ということで、このリンゴをお召し上がりになったのは、スカンクさんの可能性が高いと思います。かじられ方から見ても、口の大きさに合致して、納得が行く。

最後に言い訳をさせてください。わたしはリンゴを生で食べるのは好きじゃないんです。でも、キウイの追熟に必要なのと、そして、時々思うんですね、好き嫌いせずに食べてみよう、と。それでいくつか買うんですが、たいてい食べないままで終わってしまい、コンポスト行きとなります。反省します。キウイの追熟用以外には買わないようにしないといけません。

今回のリンゴは、ピンク・レイディ(Pink Lady)でした。ピンク・レイディ(英語の発音に、なるべく近く書きました)ですよ〜〜。「ピンク・レディー」なんて二人組を知っている人、はい、手を挙げて。この栽培種、ピンク・レイディ、は小ぶりでカリカリしています。おいしいですよ、、、とほとんど食べないわたしが言うのも変だが・・・


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