2021.11.03撮影
秋になりました。子ガラスさんたちが巣立ちして4ヶ月が過ぎました。
冒頭画像で、葉が半分ちょっと黄色く色づいているのが、うちのカラス家族がよく集まるモミジバフウです。画像中、カラスさんがとまっている木は、別の木です。
このカラスは、確証はありませんが、この年の春に生まれた子ガラスだと思います。わたしの観察では子ガラスはひとりで行動することが多いようです。でも、若いカラスかどうかは、多くは、体の大きさと、羽の艶や色からわかります。また、行動からもわかります。
このカラスがとまっている木の生えている(つまり、植えたのではない)場所は、うちの建物からほんの3メートルぐらいしか離れていないところです。それで、カラスさんがこちらに近い方の枝にとまれば、窓から手を伸ばせば触れそうなぐらいに感じます。
大人のカラスがこの木にこのように不用意にとまることはありません。とまるのは、若い鳥ばかり。
この木は、シナノグルミ(Juglans regia)で、木肌が独特です。クルミを生産する木ですが、今年、ひとつ実がなりました〜〜。
学名 Juglans regia
英名 English walnut「イングランドのクルミ」
和名 シナノグルミ(信濃胡桃)
クルミ科(Juglandaceae)クルミ属(Juglans)
2021.11.03撮影
画像に見えている石畳は、画像ではちょっとわかりにくいですが、階段です。うちの玄関へ上がってくる階段です。ここを、若いカラスさんが、ぴょんぴょんとひとりで上がってきています。わたしがまだ玄関口で立っているのにね。
ここに来れば食べ物があるのを知ってやってきているのですが、ひとりで来れば見張り番がいなくて危ないだろう、という計算が働いていないようです。
でも、それも仕方ないか。
秋ともなると、親ガラスが、自分がごはんを食べているときに、子ガラスも来て食べようとすると、追い払うんですよ。そこまでしなくていいと思うんですが。でも、大抵は、全部食べ尽くさずに、子ガラスのために残して飛び立ちます。
カラスさんたちは、食べ物が見つかると、「ガーガー」ないて、一族郎党にエサのありかを知らせます。カラス社会が一体どのように機能しているのか、わたしの観察はまだまだ足りません。
2023.02.26撮影
これは、年が明けての2月も末の画像です。生まれて大方7ヶ月ぐらいの子ガラス(次の赤ちゃんガラスが生まれていないので、子ガラスと呼んでいい?)です。
この子ガラスは、わたしたちが車を路上にとめている、その足元に寄ってきたのです。カラスの立っているぬかるみが、駐車する時にできる車輪の跡です。
かわいいけど、そんなに寄ってきちゃダメよ、と思いました。意地悪人間はいるんだからね、と。でも、わたしたちのことは、エサをくれる人間、と認識しているのでしょう、子ガラスながらも。
2021.03.26撮影
春になりました。スモモの花が咲いています。一見サクラのように見えますが、これはスモモです。サクラかスモモかというのは、複雑な問題なので、ここでは立ち入りませんけど、、、その話は、いずれまた。
学名 Prunus cerasifera ‘Thundercloud’
英名 Cherry plum「サクランボのようなスモモ」
和名 ないもよう
バラ科(Rosaceae)スモモ属(Prunus)
この満開のスモモの花を背景に、子ガラスが、モミジバフウの枝にとまっています。
もっと小さい時には、座り込んでいる時には疲れ切って見えました。でも、同じように座り込んでいても、ここまで成長すると、疲れ切って座っている、というようには見えません。体のプロポーションも大人に近づきました。
2023.03.28撮影
このスモモの咲く3月末になると、親ガラスたちが巣作りを始めます。古い巣を補修することが多いようです。新しいつがいは、新しい巣を作るか、あるいは、もう使われていない巣を利用するのでしょうか。
小枝が地上に落ちているようになると、巣作りが始まったな、とわかります。カラスさんたちが巣作り用の小枝をクチバシで挟みちぎり、その多くを落とすからです。そして、上の画像のように、風流な枝が落ちていることもあります。
スモモに巣を作るカラスさんたちは、スモモの季節による変化をうまく利用することができます。花は咲いているけれども葉が茂りきっていないときに、巣作りを始めます。こうすると、巣を作る枝等を持ち込むのに便利です。そして、巣作りが終わるころには、葉が巣をほぼ隠してしまいます。
子どものカラスたちは、数年、親ガラスの元に留まり、子育てを手伝います。子ガラスはこのようにして学習を続ける、親ガラスはいい手伝いがいてくれる、ということになります。