2023.07.16撮影
今日は、「リリー・ツリーは、やっぱりユリ」のつづきです。
今日の冒頭の画像は、そのリリー・ツリー(Lilium OT-hybrid)のオシベの葯がキウイの葉にもたれかかり、その葉の上に花粉をこぼしているところです。強烈な色ですね。
リリー・ツリーというのは、初め、登録商標がついていなかったのですが、最近は(わたしは、2年前に気づいた)、Lily Tree® と表示されています。
登録商標をつけた理由は、lily「ユリ」と tree「木」というごく普通にある一般名詞をふたつ並べて、特別なものだ、と主張することが批判されたためだと思います。その批判は、消費者から来たかもしれないし、同業者から来たのかもしれません。
わたしでも、消費者として、苦い思いをしていましたもん。リリー・ツリーって、一体、何よ、と。まあ、そう思っても、文句をつけには行かず、商品を買わない、という「不買運動」をしただけですが。
すると、なんと、カタログにも、やっと、OT-hybrid(OTハイブリッド)と記載してくれるようになりました。オリエンタル・ハイブリッドとトランペット・オーレリアン・ハイブリッドの交配種です。
これを、Orienpet(オリンペット) 、あるいは、Orienpet(オリエンペット)とも呼びますけど、わたしには「オリンペット」は、「え? オリンピック?」ぐらいにしか思えません。「オリエンペット」の方が、「オリエント」風情が残っていていいかな?
2023.07.16撮影
以下、
・オリエンタル・ハイブリッドを「オリエンタル」
・トランペット・オーレリアン・ハイブリッドを「トランペット」
・OTハイブリッドを「オリエンペット」
と略して呼びます。
オリエンペットは、オリエンタルとトランペットを交配することによって生み出された交配種で、次のような性質を持ちます。
オリエンタルから
・芳香
・花の華麗さ、優雅さ
・花の形
・花期の長さ
・大きい草丈
トランペットから
・花の各種の色
交配することにより
・花びらの厚さ
・耐寒性
・強健さ
以上の情報は、以下などを参照しました。
What are OT Hybrid Lilies?(英文+画像)
Orienpet(英文+画像)
では、次に、オリエンタルに貢献した原種の例をご覧ください。
これは、オリンタルの代表格、ヤマユリ(Lilium auratum)です。多くの日本人にお馴染みの姿ですね。近畿地方以北の本州(北陸地方を除く)に自生します。
次は、ヤマユリ(Lilium auratum)の変種、サクユリ(Lilium auratum var. platyphyllum)です。サクユリは伊豆諸島にしか生えないので、全国的には知られていないか、と思います。
次は、カノコユリ(Lilium speciosum)です。四国、九州、台湾、中国の江西省に自生します。
それでは、これら、3種のオリエンタルの草丈を比べてみます。サクユリは、最大2mにもなるそうです(わたしは見たことがありませんが)。
オリエンタル
サクユリ(最大2m)
ヤマユリ(100〜150cm)
カノコユリ(100〜150cm)
オリエンタルって、みんな、草丈が高いんですね。
リリー・ツリーの話しは、さらにつづく。