![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/69/c68ed37ec5beeb6016c453bc951a3bca.jpg)
Helleborus niger(ヘレボルス・ニゲル)
撮影者:Robert Hundsdorfer
撮影日:2008.05.27
撮影日:2008.05.27
わたしの庭には、以前、ヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)があったのですが、失ってしまいました。もう10年近くになると思います。画像もほとんどなく、それで、今日は、Wikimedia Commons から画像を借りてくることにします。全て、オリジナルからの改変はありません。
学名 Helleborus niger「黒いヘレボルス」
英名 Christmas rose「クリスマスのバラ(クリスマスローズ)」
別名 Black hellebore「黒いヘレボルス」
和名 クリスマスローズ
別名 ヘレボルス・ニゲル、あるいは、ニゲル
キンポウゲ科(Ranunculaceae)ヘレボルス属(Helleborus)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/4c/b01095197be668a3e9daa7ff2f42b238.jpg)
Helleborus niger(ヘレボルス・ニゲル)
撮影者:Wildfeuer
撮影日:2006.12.18
撮影日:2006.12.18
花びらの色は白で、ほぼ真っ白に近いの(冒頭画像)から、中央が緑の(直前の画像)もあります。
それなら、なぜ、「白いヘレボルス」ではなく、「黒いヘレボルス」?? 学名 Helleborus niger の niger というのは、ラテン語で「黒い」という意味。何が黒い? 薬用になる根が黒いんですって。
アカネ科(Rubiaceae)アカネ属(Rubia)のアカネ(Rubia argyi)みたいなものね。草木染めの原料になる、根が茜色のアカネ「赤根」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/99/8ed1eacf7b4166be378085560072d658.jpg)
Helleborus niger(ヘレボルス・ニゲル)の花の異なる3段階
撮影者:P.gibellini
撮影日:2020.02.23
撮影日:2020.02.23
上の画像には、同じ株のニゲルでありながら、異なる色の花びらが見えます。これは、開花してからの日数の経過により、色が「帯色」あるいは「褪色」するのです。
咲いた時には、ニゲルの花びらは白いです(画像、中段の花)。この白さはかなり続きますが、そのうち、開花してから日数が経つと、赤っぽくなってきます(画像、上段の花)。そして、タネができるころには、花びらは、緑になります(画像、下の段)。
ヘレボルス各種の原産地を、以下の地図でご覧ください。西はイギリスのイングランドから、東はトルコ、シリア、までを見渡す地図です。その中で、ニゲルの分布は、「5」で示されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a6/a92e3ffb4d31fa454e5ce51616b86126.png)
Helleborus(ヘレボルス属)の原産地の分布
作成者:Nalagtus
撮影日:2019.08.07
撮影日:2019.08.07
次の地図は、上の地図の中央部の拡大で、そこで、ニゲルの分布「5」が、イタリアの北部、オーストリア全域、スイスの東側半分、と、いくつかの東ヨーロッパ諸国の限られた地域、に渡っているのが、分かります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/a5/3bcdb3dc8581767059eeacbc0c807fc2.png)
Helleborus(ヘレボルス属)の原産地の分布
作成者:Nalagtus
撮影日:2019.08.07
撮影日:2019.08.07
ニゲルは、英語では、Christmas rose「クリスマス・ローズ」と呼ばれますが、そのことについては、次回に。