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ニゲル(クリスマスローズ)

2025年02月14日 17時00分00秒 | キンポウゲ科、ヘレボルス
Helleborus niger(ヘレボルス・ニゲル)
撮影者:Robert Hundsdorfer
撮影日:2008.05.27

わたしの庭には、以前、ヘレボルス・ニゲルHelleborus niger)があったのですが、失ってしまいました。もう10年近くになると思います。画像もほとんどなく、それで、今日は、Wikimedia Commons から画像を借りてくることにします。全て、オリジナルからの改変はありません。

学名 Helleborus niger「黒いヘレボルス」
英名 Christmas rose「クリスマスのバラ(クリスマスローズ)」
別名 Black hellebore「黒いヘレボルス」
和名 クリスマスローズ
別名 ヘレボルス・ニゲル、あるいは、ニゲル
キンポウゲ科(Ranunculaceae)ヘレボルス属Helleborus

Helleborus niger(ヘレボルス・ニゲル)
撮影者:Wildfeuer
撮影日:2006.12.18

花びらの色は白で、ほぼ真っ白に近いの(冒頭画像)から、中央が緑の(直前の画像)もあります。

それなら、なぜ、「白いヘレボルス」ではなく、「黒いヘレボルス」?? 学名 Helleborus nigerniger というのは、ラテン語で「黒い」という意味。何が黒い? 薬用になる根が黒いんですって。

アカネ科(Rubiaceae)アカネ属(Rubia)のアカネ(Rubia argyi)みたいなものね。草木染めの原料になる、根が茜色のアカネ「赤根」。

Helleborus niger(ヘレボルス・ニゲル)の花の異なる3段階
撮影者:P.gibellini
撮影日:2020.02.23

上の画像には、同じ株のニゲルでありながら、異なる色の花びらが見えます。これは、開花してからの日数の経過により、色が「帯色」あるいは「褪色」するのです。

咲いた時には、ニゲルの花びらは白いです(画像、中段の花)。この白さはかなり続きますが、そのうち、開花してから日数が経つと、赤っぽくなってきます(画像、上段の花)。そして、タネができるころには、花びらは、緑になります(画像、下の段)。

ヘレボルス各種の原産地を、以下の地図でご覧ください。西はイギリスのイングランドから、東はトルコ、シリア、までを見渡す地図です。その中で、ニゲルの分布は、「5」で示されています。

Helleborus(ヘレボルス属)の原産地の分布
作成者:Nalagtus
撮影日:2019.08.07

次の地図は、上の地図の中央部の拡大で、そこで、ニゲルの分布「5」が、イタリアの北部、オーストリア全域、スイスの東側半分、と、いくつかの東ヨーロッパ諸国の限られた地域、に渡っているのが、分かります。

Helleborus(ヘレボルス属)の原産地の分布
作成者:Nalagtus
撮影日:2019.08.07

ニゲルは、英語では、Christmas rose「クリスマス・ローズ」と呼ばれますが、そのことについては、次回に。


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