カラスといちごとクロッカスと

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冬なのに

2025年02月03日 08時00分00秒 | タデ科

2024.12.28撮影

前2回にわたる記事と時間が前後するのですが今回から数回にわたって、年末年始の帰国・帰省中に写した植物を見ていただきたいと思います。やはり、温暖化のためなのでしょうか、今ごろ咲いていていいのかなあ、と思える花も見ました。

そのひとつが、ツタバウンラン(Cymbalaria muralis)。

学名 Cymbalaria muralis
英名 Ivy-leaved toadflax
和名 ツタバウンラン(蔦葉海蘭)
オオバコ科(Plantaginaceae)ツタバウンラン属(Cymbalaria

「葉がツタの葉の形をしたウンラン(海蘭)」、ということなのですが、なぜ「海の」ランなのかは、わかりません。学名の muralis は「壁の」という意味です。伝っていく様子ですね。

国立環境研究所の「侵入生物データベース」
によると、
> 開花期は春〜初夏
> 一年草もしくは多年草
だそうです。

あ〜〜、今(撮影時は年末)、初冬なんですけど・・・地上部が残っていてもいいけれど、花が咲いている?

わたしのバンクーバーの庭では、ツタバウンランは、暖かい間は、生き生き伸び伸びと、旺盛に生活しておりますが、冬にはやはり大体は消えて、茎と葉を少しちょろちょろと残すだけになりますよ。

次のは、うちの庭のツタバウンランくんです、5月末近くに撮影。


2022.05.25撮影

ヒメツルソバPersicaria capitata)も花ざかりでした。

学名 Persicaria capitata
英名 Pink-headed persicaria「ピンク色の頭のタデ」
和名 ヒメツルソバ
タデ科(Polygonaceae)イヌタデ属(Persicaria

先のツタバウンランは、わざわざ育てる人は多くないので雑草(そういう言い方は好きではないのですが)なんでしょうけど、ヒメツルソバは園芸用ですか。生命力、繁殖力では、ツタバウンランとどっちもどっちだと思うんですけど。

要するには、雑草であったものを、園芸用に導入し、それがはびこりすぎて「雑草化」した、というところなんでしょう。

2024.12.28撮影

わたしは、今でこそ自宅のあるバンクーバーと日本の実家とを行き来していますが、そうし出したのはコロナが「収束」してからです。コロナの直前に帰国し、カナダに帰ってきて、そのまま足止めになったのです。コロナ前は、数年に1度、という頻度でした。多くても1年に1度。でも、両親の高齢化に伴い、そうもいかなくなったのです。

ですから、そのコロナ前の、その程度の帰国の頻度での印象でしかないのですか、ある時、一斉に、ヒメツルソバって流行りませんでした? 何か突如としてあちこちの庭に出現したような・・・わたしの思い違いかもしれません。

によると、開花期は、
> 4月~11月(真夏は少なくなる)
だそうです。

ですから、年末って、やっぱり、やせ我慢して咲いているのか、それとも、平気、平気なのか・・・

ところで、ケチつけて悪いが、上記リンク先に書いてある
> 関東地方以西であれば、冬は地上部が枯れますが、根は残って冬越しします。
は、「関東地方以*西*」ではなく、「関東地方以*東*」、あるいは、「関東地方以*北*」じゃないのか??? それとも、わたしの理解がおかしい? いずれにしても、こういうこと、すぐ目にとまる方で、おかげで、校正するのに重宝がられています。


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