2024.06.26撮影
今日の花は、セイタカタンポポソウです。うそ! 真っ黄色なうそ!! セイタカアワダチソウ(背高泡立草)を真似して、わたしが命名しましたあ。
これは、多分、ブタナ。もしブタナでなくても、近縁種だと思います。ここでは、ブタナだとして話を進めます(すみません)。
学名 Hypochaeris radicata(別のスペリング:Hypochoeris radicata)
英名 Catear「ネコの耳」
別名 False dandelion「ニセタンポポ」
別名 False dandelion「ニセタンポポ」
和名 ブタナ(豚菜)
キク科(Asteraceae)エゾコウゾリナ属(Hypochaeris)
2024.06.28撮影
標準和名のブタナは、フランス語の名称 Salade de porc「ブタのサラダ」を訳したものです。この「ブタのサラダ」というのは、「ブタが(喜んで)食べる葉」という意味か、と思われますが、人間が食用にしてもかなり満足するようです。それなのに「ブタのサラダ」という名前がついているのは、それは雑草だよ、ということでしょうか。
ブタナの元の和名は、「タンポポモドキ」です。英語でも同様に、False dandelion「ニセタンポポ」。花を見れば、「タンポポモドキ」とか「ニセタンポポ」とか呼びたくなりますよね。
以下の画像で、ブタナ(と思われる、うちのセイタカタンポポソウ)の花をご覧ください。角度の異なる画像を選んでみました。
確かに、タンポポによく似ています。が、タンポポと違いはあるんです。でも、今日は、違いについてはパス。綿毛も葉も茎も、かなり違うんですが、それも今日はパス。
2024.06.28撮影 2024.06.26撮影
2024.06.23撮影 2024.06.28撮影
この、うちの、タンポポモドキ(=ブタナ)らしきキク科の植物を、わたしがセイタカタンポポソウと呼んだ理由は、とにかく、草丈が高い。
植物、特に「野草」の草丈は、環境により大きく異動しますが、日本語版のWikipediaによれば、ブタナの草丈は30〜60cmとされます。ところが、うちのは、1m以上ある。花壇ではなく畑に自然発生したので、土壌と陽当たりを存分に吸収している、ということか。
わたしは背が低いので、このセイタカタンポポソウを撮影するのは、至難の業でした。手を伸ばして写すのですが、フレームがどうなっているかわからない、ピントがどうなっているかわからない。数打ちゃ当たる式で撮影しました。本当にデジタルカメラさまさまです。昔は、フィルムのコマ数を考えながら写真を撮ったもんだ。
タンポポは、すべての葉が根本から出ます。これを、根生葉(こんせいよう)、あるいは、根出葉(こんしゅつよう)と言います。うちのセイタカタンポポソウは、大方は根生葉ですが、茎の途中にも葉らしきものがあります。
でも、先のWikipediaによれば、ブタナは、
>> 花茎に葉は付いていないが、黒色の鱗片状に退化した葉をつける
そうで、ふ〜〜む、うちのセイタカタンポポソウは、ブタナではないのかなあ、とも思います。
2024.06.28撮影(茎の跡中の葉?)
2024.06.26撮影
2024.06.26撮影(根生葉)
うちのセイタカタンポポソウの草丈の高さは、冒頭画像でご覧ください。背景、右奥にある枯れ木は、3mにもなっていたフサフジウツギ(Buddleja davidii)です。枯れたところを少し切り取ってありますが、まだまだしっかりと立っています。
次は、花を横から撮影したものです。後ろに見えるピンクの花は、2mほどもあるキツネノテブクロ(Digitalis purpurea)です。うちのキツネノテブクロが全部2mになるわけではありませんが、このピンクのはたまたま草丈の高い個体。
2024.06.23撮影
わたしは、植物の撮影は、たいてい夕方にします。昼間にするのは曇った日です。そうすると困ったことがあります。そういう時に閉じてしまう花がけっこうあるんですよね〜〜〜。
この、うちのセイタカタンポポソウは、朝もしばらくすると華々しく開いてくれます。そのあたり、黄色の洪水か、と思うぐらいになります。でも、夕方になると早々に閉じ気味になる。そうすると、わ〜〜ん、華々しいところが撮れない〜〜〜。
そこで、考えました。わたしは黄色一色の雨傘を持っています。子ども用の。それを昼間に持ち出して、セイタカタンポポソウの上に掲げて写真を撮ればいいだろう、と。そして、例のように手を伸ばして、数打ちゃ、で撮影した画像のひとつが、以下の画像。なんともぼやけていますが、これで雰囲気がわかっていただけるか、と。
2024.07.15撮影
うちのセイタカタンポポソウは、1ヶ月以上大量に咲き続け、今は、花も咲かせながらタネもつけています。バンクーバーでは、数日前に、やっと雨らしい雨が降りました。ホッとしたけれど、そのために、草丈の高い花の多くが半倒してしまいました。
今日は、それらの草をかき分け、かき分け、ブルーベリーを取り入れました。ブルーベリーは、今日のも含め、今年は今までに1200個収穫。明日は倒れている植物を起こさないとね。庭の花の世話よりも、食い気の方が勝った今日でした。
傘は、撮影用光源が一律になるようにするためです。太陽光線は影を作り、撮影しにくいです。他の色だと花の黄色さに影響すると思って、黄色のを選びました。
画像下側に少し見える花はクサキョウチクトウ(またの名、フロックス)なんですが、それは、大変薄い、白と言ってもいいぐらいのピンクなんです。その花びらの色が、黄色い傘の影響で黄色っぽくなっています。
北海道のタンポポはずいぶん背が高いんだと旅行先で思ってました。おかげさまでセイタカタンポポソウだと覚えました。
黄色い傘をさすと夕方でも花を閉じないのかな。