2023.11.04撮影
真ん中に写っているのは、クルミ(Juglans regia)、右奥がモミジバフウ(Liquidambar styraciflua)です。これは、前回にお見せしました。
今日は、今日の冒頭画像で言えば、左手奥の木、オーク(Quercus)から始めたいと思います。出発点となった画像(前の記事の冒頭画像、以下に再録)では、右寄り中央奥に見えるのが、その、オークです。和名は、ヨーロッパナラ。
2023.11.04撮影
オークは広葉樹なんですが、バンクーバーあたりに植わっているのは、紅葉することも落葉することもあまりなく、葉が茶色に変色して冬の間中木に残っている、という性質があります。この冬中葉が落ちないことにちなんで、「オークの木のように強い」という表現があるぐらいです。カナダへ来て最初の冬に、茶色い葉が大量に付いている木をあちこちで見て、わたしは、なんと異様な、と感じました。
このオーク、普通なら(少なくともバンクーバーでは)、葉は茶色になるのに、今年は、10月初めに、赤〜朱色になりだして、びっくりしました。次は、地上から上を見上げて撮影したオークの梢です。初めて発見した時は、目を疑いました、何でオークが? と。
2023.10.06撮影
次は、上の画像の1ヶ月後に、2階から撮影したものです。裸眼で見るともっと赤いのですが、撮影するとこのような色になってしまいました。葉を光の当たった表から見るか、裏から光源に向けて見るか、との違いかもしれません。
2023.11.04撮影
では、オークの落ち葉をご覧ください。左の方が例年の色に近いですが、これもやや赤みがかっています。右の方は、雨に濡れていますが、濡れているかどうかは別にして、かなり赤いです。赤レンガのような色、と言っていいでしょうか。なお、オークの葉の形は、種類(種、園芸種)によりずいぶん異なります。
左の画像で見えている緑の葉は、ヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)のものです。右側の画像の黄色い落ち葉は、クルミ(Juglans regia)のです。
2023.11.07撮影 2023.11.10撮影
次は、わたしのうちの木ではなく、街路樹です。と言っても、剪定以外の管理は、市からわたしたち住人に任されていますが。これはカエデ(Acer)です。目で見た色は真っ黄色なんですよ。でも、撮影すると、こんなに赤くなってしまった。これも、光源の向きの関係?
2023.11.11撮影
このカエデは、園芸種で、'Pacific Sunset Maple'「太平洋の日没のカエデ」といいます。「日没」だから、黄色、と言いたいのか、赤、と言いたいのか??
「日没カエデ」さんの葉は、去年までは、木についているうちは黄色、落ち葉になっても黄色、でも、中には赤くなるのもある、程度だったんですが、今年は、赤い落ち葉が増えています。
以下は、今年のカエデの落ち葉、各種。
2023.11.07撮影 2023.11.07撮影
2023.11.04撮影 2023.11.04撮影
右上のカエデの葉は、カナダの国旗みたいですね。
最後にお見せするのは、出発点の画像のほぼ左半分を占める木です。これは、ミズキ属(Cornus)の1種、Cornus nuttallii で、英名を訳せば、「太平洋ヤマボウシ」。
この木もうちの敷地にあるものではなく、でも、カエデのように市の土地に植わっているのではなく、お隣の園芸好きのおばさんの地所に植わっています。彼女は、このヤマボウシをうちの敷地とのぎりぎりの所に植えたかったために、わたしの同意を得てから植え、かつ、わたしに意見を聞きながら管理しています。
枝が下から上まで、大きくうちの方に伸びてきていますが、これは承知の上です。花が咲き、実がなるときには、見事なものです。今年はそうではなかったが・・・なんでもが例年と異なる・・・
今年のこのヤマボウシの紅葉は格別。枝の上段の方が先に紅葉しています。次の画像は、真っ赤になる手前の葉。
2023.11.09撮影
では、落ち葉をご覧ください。
2023.11.11撮影 2023.11.11撮影
土の入った鉢の上に落ちて、発芽した実生まで、紅葉を始めた。美しいなあ。左から数日経ったのが、右。
2023.11.07撮影 2023.11.11撮影
季節で秋って特別好きなわけではなかったけれど、今年は、秋の木々の美しさに魅了されました。
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