2022.09.28撮影
一昨日(9月30日)、昨日(10月1日)、と続いて、キウイについて書いてきました。今日は、キウイフルーツの収穫と、その後の取り扱いについて、お話しします。
キウイには性別があるのか
キウイフルーツの成長
冒頭の画像は、現在のキウイフルーツの姿です。今の時期(9月末〜10月始め)には、キウイフルーツは、もうたいへん立派です。でも、今すぐに収穫するのではありません。収穫前に、果実に気温の暖かみの恩恵をできるだけ受けさせようと思います。
わたしの住むカナダのバンクーバーは、カナダではたいへん温暖なところです。でも、夏の暑さは長く続かず、果実類の成熟がそれほど進まないのです。トマトなんかを作ってみると、それはよくわかります。
それで、キウイフルーツの収穫も、これから暖かい日があることはあるまい、と思われるまで待ってから、します。早くに取り入れた実は追熟しない、という自身の経験から、少なくとも、わたしは、できるだけギリギリまで待ちます。収穫は例年10月半ばで、今年はこれから様子見。
2022.09.30撮影
上の画像で茶色い木化したように見えるものがピンと飛び出ているのは、それは、キウイの果実の茎です。元は、雌花の花茎であったものです。
わたしは、キウイフルーツを収穫するとき、この花茎(果茎?)を果実のすぐ近くのところで切ります。そうすると、花茎のついていない果実は扱いやすくなります。また、このように花茎をツルに残しておくことにより、どのツルが雌株かわかり、剪定をする時の目安になります。
以下の画像で、細く長い髭のようなものは、雄花が散った後の花茎です。雌花の花茎とは随分異なります。なお、左手後ろの方にチロチロと出ているものは、キウイではなくクロチク(Phyllostachys nigra)の枝先です。
2022.10.01撮影
収穫ですが、気温がもう上がらない、下がる一方、と思った日から、晴れた日が数日続けば、行います。晴れた日をはさむのは、果実をできるだけ自然に乾かすためです。傷があるものは取り入れずに、野鳥のために木に残しておきます。
収穫したキウイフルーツは、洗わずに室内で半日ほどさらに乾かしてから、保存用のジップロックの類に入れます。そして、冷蔵庫に入れます。
ジップロックの口はぴっちりとは閉めません、なぜなら、果実の温度が冷蔵庫に入ることにより下がって、水滴が出るからです。その水滴の空気抜きとして、隙間を作っておきます。水滴があまりにも出て果実が水に浸かるまでになると傷みますから、たまっている水は流し出したり、拭き取ったりします。
キウイフルーツの収穫と管理は、結構時間が食います。それで、ちょっと、休憩に花を見ましょ! 雄花のツボミとまだ開ききらない花です。これの花茎が、上の画像のヒゲになるのです。
2022.06.24撮影
さて、冷蔵庫ですが、キウイを大量に収穫するなら、小さいのでいいので、専用の冷蔵庫をあつらえることをお勧めします。理由は、冷蔵庫を開け閉めするのがキウイフルーツの保存に良くないのです。専用なら、開け閉めが最低限で済みます。キウイ専用にするのはもったいないなら、キウイフルーツの入っていない半年間〜8ヶ月(夏場)は飲み物を冷やすのにいかがでしょうか。
キウイフルーツは、4ヶ月から6ヶ月、優に冷蔵庫で持ちます。その間、冷蔵庫内で、低温の環境ではあっても、徐々に追熟していきます。すぐに食べたければ、必要分だけ取り出して、リンゴなんかを同じ袋に入れて、リンゴから出るエチレンを利用して、直射日光の当たらないところで、室温で追熟を早めます。袋は密閉せずにわずかに空気を通わせます。大体4日から8日ぐらいの間で食べられるようになります。
エチレン
冷蔵庫内のキウイフルーツは、時々点検して、水分が過多ではないか調べ、対処し、また、傷み出したものを取り除き、傷み出したものが入っていた袋の果実は、優先して追熟させ、消費します。
明日もキウイについて書きたいと思います。
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