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ミニバラ〜帰国日記12

2023年07月06日 08時00分34秒 | バラ科
2023.06.04撮影

帰国・帰省するたびに実家の庭の草取りをして、せっせと花を植えて、あとは、わたしの滞在していないときでも花が咲いてくれていることを祈る。水やりは、父がしてくれるのを知っています。でも、年寄りには、もうそろそろきついかもしれません。

世話がしやすくよく咲くものを、と、スミレ類(Viola)、サクラソウ類(Primula)、ナデシコ類(Dianthus)、ポーチュラカ(Portulaca)、ゼラニウム類(Pelargonium)、そして、ミニバラ(Rosa)、などを植えました。

今日は、そのミニバラについて書いてみようと思います。

 
2023.03.20撮影              2023.06.09撮影

が、わたしは、自宅でも何種類かしかバラを育てていないし、その育てているもののほとんどが原種か原種系なので、園芸種のバラについてはほとんど知識がありません。それで、バラ一般についてはいろいろ疑問点があるのですが、今日は、そのうち、特にミニバラについての疑問点に絞って、自己解決してみる予定です。以下の検索ページから、多くの記事を参照しました。

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ミニバラ

上の画像2枚のバラは、両者とも、ミニバラとして販売されているものを庭に植えたものです。ラベルから、園芸種であることはわかっています。見比べてみて、同じくミニバラと言っても、花の形態にかなり差異があります。下の画像でも、右側の画像の右の花は、花の姿が特に違いますよね。

 
2023.06.09撮影              2023.06.09撮影

では、疑問を挙げてみます。ミニバラは、
疑問1 ある特定の種、あるいは、亜種、あるいは、変種、あるいは、園芸種、なのか
疑問2 一定の大きさ(高さ、および、幅)以下のものをいうのか
疑問3 一定の大きさの花を咲かせるものをいうのか
疑問4 花の特徴は同じか
疑問5 室内で育てたほうがいいのか
疑問6 地植えできるなら、冬越しするのか
疑問7 冬越しするなら、年々大きくなっていくのか
疑問8 新しい園芸種は作り出されているのか

以下は、雨後の赤いバラです。色も花びらの様子も異なります。同じポットに植わっていたんですが。

 
2023.06.11撮影              2023.06.11撮影

ミニバラは、ある特定の種、あるいは、亜種、あるいは、変種、あるいは、園芸種、なのか
ミニバラは、Rosa chinensis(ロサ・キネンシス)「中国のバラ」という種の突然変異でできた矮性の変種 var. minima をもとに作られた園芸種です。minima(ミニマ)というのは、ラテン語で「小さい」という意味です。「ミニ」と同語源の語です。

属名 Rosa(ロサ)「バラ」
種名 Rosa chinensis(ロサ・キネンシス)「中国のバラ(庚申バラ)」
変種 Rosa chinensis var. minima(ロサ・キネンシス・ミニマ)「矮性庚申バラ
変種をもとに作られた園芸種「ミニバラ」

赤以外のミニバラも求めてみました。以下は、最初は藤色だったものが、赤みを帯びて、ピンクにまでなったものです。やや剣咲きっぽくて、花がゴージャスに見えます。

2023.06.09撮影

ミニバラは、一定の大きさ(高さ、および、幅)以下のものをいうのか
変種「矮性庚申バラ」をもとに作られた園芸種であるので、小さい傾向にあるが、交配の相手により、大きさには大小が出る。大きさの制限はないが、30cm程度の丈のものを一般に「ミニバラ」と呼ぶ。「ミニバラ」の「ミニ」は、「ミニマ」に由来する可能性あり。あるいは、商業目的で「ミニ」と命名されたのかもしれない。

ミニバラは、一定の大きさの花を咲かせるものをいうのか
交配の相手の選び方で、花の大きさも様子も変わってくる。大きさによる制限なし。「ミニマ」からの交配種であるかどうか、がミニバラであるかどうかの決め手である。

ミニバラは、花の特徴は同じか
「ミニマ」に由来する各種の交配種のグループを「ミニバラ」と呼んでいるので、花の特徴も一定ではない。

ミニバラの魅力に取り憑かれ始めて、ついに、次のような不思議な色のも買ってきました。ちょっと大ぶりのミニバラです。以下の画像は、すべて、「同じ」であるはずのミニバラの園芸種ですが、ポットにより異なるのかもしれません。もちろん、咲いてからの日数によって、色は変わってきます。

2023.06.04撮影

ミニバラは、室内で育てたほうがいいのか
普通のバラであるので、極寒、極暑でなければ、屋外で、地植えで育つ。ミニバラのラベルには、しかしながら、そのことについて何も言及がないものもあれば、室内で育てるように書かれているものもある。

それで、わたし、お店の人ふたり(別々のお店です)に聞いたんですよね、これは地植えできますか、と。ひとつはラベルがあって地植えについては何も書いていないもの、もうひとつはラベルのついていないもの。ふたりとも、ポットを手に取って植物を眺めてみて、これは地植えしないでください、と。

なぜ??? 地植えして、何か不都合なことが? それとも、よっぽどひ弱なものを売っているの? 例えば、根の活着していないのとか? わたしは学生時代に2回そういうのをつかまされたことがある。「ミニマ」になど由来しない残り物のバラの枝の切れ端をポットに突っ込んであるだけじゃないの? とまで考えたくなる。

ちゃんとした生産者以外のは、怪しいのかもしれない。

 
2023.06.04撮影              2023.06.04撮影

ミニバラは、地植えできるなら、冬越しするのか
バラは多年草であるので、普通に冬越しする。あるいは、ミニバラの場合は、交配の過程で弱い品種ができあがり、戸外で冬越しできないものがあるのかもしれない(って、信じにくいけど)。

ミニバラは冬越しするなら、年々大きくなっていくのか
持っている遺伝子に従って、成長はしていきます。これが「ミニ」か、と思うほど大きくなるものもあれば、小さいままでコンパクトにまとまっているものもあります。

ミニバラは、新しい園芸種は作り出されているのか
どんどん作り出されているようです。

下の画像は、タイミング的に、雨に濡れた後。雨に濡れたからこうなった? なんで、ピンクの斑点や縁取りが出る?

 
2023.06.08撮影              2023.06.08撮影

2023.06.08撮影              2023.06.11撮影

ミニバラのポットには、大抵、4株植えられているようです。そして、その全部が全く同じ種類であるとは限らない。今回、いろいろな赤いバラを手に入れました。

両親と電話で話しましたところ、赤いバラはよく咲いているそうです。新しい枝が高く伸びてきたのもあるそうです。

藤色〜ピンクのと、薄ピンク〜薄黄色のは、居間(リビング)から見えない、と言っています。やっぱり庭に出てくれていないのね・・・仏壇のお花を新しいのに変えよう、と本人が思うまで待つしかないか。

2023.06.04撮影



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