2022.08.11撮影
今日の植物は、秋の七草のひとつ、キキョウです。
学名 Platycodon grandiflorum
和名 キキョウ(桔梗)
英名 Balloon flower「風船花」(ツボミの形状から)
キキョウ科(Campanulaceae)キキョウ属(Platycodon)
キキョウ属を指す Platycodon という名称は、
・ギリシャ語から取り入れた新ラテン語 platy-(広がる>幅広の>平坦な)
・ギリシャ語のkōdōn(空洞>鐘)
のふたつの部分からなります。
「平坦な鐘」ってことはないだろう、と思うけど。ですから、ここでは、口の大きく開いた「幅広の鐘」という意味でしょう。花が開ききると、平たい、あ、なるほど、「平たい鐘」ですね、確かに。
Platycodon(英英辞典)
ところで、この platy- ですが、カモノハシ(鴨嘴 Ornithorhynchus anatinus)が英語で platypus と呼ばれます。
・platy- が「平べったく幅広の」
・pus が foot「足」
です。足とクチバシが平べったい動物(哺乳類)です。
platypus(英語語源辞典)
カモノハシの形状、等、については、以下の画像付きのナショナル・ジオグラフィック(National Geographic)日本語版でお確かめください。英文を単に訳しただけのようで、ぎこちない和文ですが。
動物大図鑑 カモノハシ
2021.08.07撮影(1回目)
キキョウは「3回咲く」んですって。わけわからん!
終わった花を、切って取りのぞき続けていたら、1年に3回咲くのか? と思っていましたら、上の画像のように、まず、花びらが開くことを、1回目、と呼ぶそうです。この時、オシベとメシベはくっついたままです。
次に、オシベ5本がメシベから離れて、開きます(次の画像)。これが2回目の「咲く」だそうです。(画像は、同じ花ではないので、撮影の日付は前後します。)
2021.08.03撮影(2回目)
3回目は何か、と言うと、次の画像のように、メシベの頭柱が5裂します。これなら、オシベの「咲く」と違って、「咲く」と見えるよね。
メシベが「咲く」ころには、オシベは花粉を出し切って、枯れた状態です。これによって、自家受粉を避けます。いかんのよ、近親では。
新しく「咲いた」メシベはかわいく開いていますが、花びらは疲れてきていますね。色はきれいなままですが。
2022.08.14撮影(3回目)
わたしがよく参照するサイトのひとつに、「松江の花図鑑」というサイトがあります。ここでご紹介しても迷惑ではないと思いますので、ホームページを貼っておきます。
「松江の花図鑑」
管理人さんは、ご自分を「素人」だとおっしゃっていますが、ここまで研究なさっているのは、学者ではないかもしれないが、「玄人並み」だと思います。
このサイトについて
さて、その「松江の花図鑑」から、キキョウのページをどうぞ。
キキョウ(桔梗)
2018.07.18撮影
キキョウは、青紫のが一般的だと思いますが、白もあります。白のが野生種なのか園芸種なのかは、わたしは知りません。ピンクもありますが、それは園芸種??
草丈は、50〜80センチ前後ですよね? でも、園芸種には、矮小を通り越した極矮小としか言えないような20センチくらいのまであります。やはり、キキョウのスッと立ち上がった草の姿に慣れている目には、地上をはっているようなキキョウは異様に見えます。
上の画像は、わたしのつれあいがスマホでかんかん照りの真っ昼間に撮影したものです。あのなあ、自分の影が写ってまっせ。
2021.08.03撮影
で、キキョウは、秋の花? いや、夏でしょう。
上の8月最初の画像には、まだ黄緑の小さなツボミも写っていますが、これが咲いても9月にはならない。背景に写っている白い花は、花期の長いオカトラノオ(Lysimachia clethroides)。
オカトラノオと、トラノオ一族たち
おはようございます。
とても興味深くて面白くて楽しい記事をどうもありがとうございました。
桔梗が「3回咲く」ということを初めて知りました。
この記事楽しくて、何回も読ませていただきました。
今朝、私のブログで、この記事を紹介させていただいたんだけど(リンクを貼らせていただきました)、(事後になって申し訳ありません)よろしかったでしょうか?
いけない場合は訂正しますので教えてください。
リンクの報告、ありがとうございました。