カラスといちごとクロッカスと

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サザンカのツボミ

2023年11月29日 08時00分00秒 | ツバキ科
2022.12.14撮影

今日は、わたしの庭の冬支度、番外編です。冬支度では、植物を保護するために、マルチや落ち葉を使いますが、今日は、マルチや落ち葉では解決できない問題について書きます。

うちには、サザンカCamellia sasanquaがあります。園芸種名は控えなかったので分かりません。学名の種小名 sasanqua は、日本語の「サザンカ」からきています。

学名 Camellia sasanqua
英名 Sasanqua camellia
和名 サザンカ(山茶花)
ツバキ科(Theaceae)ツバキ属(Camellia
原産 中国、日本


 バンクーバーの気温は、サザンカが生育する最低耐寒気温ギリギリです。でも、きれいに咲かせているお家もたくさんあります。大木になっているのもあります。バンクーバーは坂が多く、気温や風向きが場所場所で異なるので、それが植物の生育に影響を与えます。

わたしは、子どものとき実家の庭で咲いていた真っ白のサザンカが、バンクーバーのわたしの庭でも咲いて欲しかったんですが、長い間、躊躇していました。耐寒気温のことがあったからです。

でも、この(次の画像)、花びらの外側がほのかに赤いサザンカに出会ったときに、恋に落ちてしまい、なんとか育てられる、という楽観的な気持ちの方が勝って、うちに連れ帰ってしまいました。画像中、花びらが光っているのは、それは、雨です。

2021.01.17撮影

案の定、このサザンカは、何年も小さいままでした。もうダメか、と思いながら、強剪定してみたところ、2年後にぐんぐん成長し始めました。そして、過去5年ほど、どんどんツボミをつけるようになりました。

ツボミは、9月に早々とつき始めます。そして、10月、11月と、だんだん、でも、ゆっくりゆっくり、成長してきます。12月になると咲き始めますが、同時に気温がさらに下がっていきます。雨が降ることには変わりはありません。

このバンクーバーの冬の冷たい雨で、咲いた花びらがやられてしまうのです。次の画像2枚をご覧ください。透けて見えるところが、その雨で傷んだところです。左の画像の、右と右上の花びらで顕著です。

  
2020.12.24撮影               2021.02.08撮影

年が明けると、さらに寒い日がやってきます。氷雨がつづくか、あるいは、雪が降りつもって、気温が下がったままになると、光沢のある葉はなんともないのですが、ツボミが腐ります。これは、凍って、解けるために起こっているようです。

ツボミが腐ると、茶色く、柔らかく、なってしまう。そうなると、腐ったのを手でポロポロと落としてやるしかない。去年が特に被害を受けた。(画像はあるのですが、別に美しいものでもないので掲載しません。)

この寒さの打撃がなければ、12月、1月、2月、と少しずつ咲き続けるのです・・・

ツボミの凍結・解氷を防ぐための対策は、まだ練れていない。何年も悩んでいます。

植物屋さんで聞いても、「耐寒性はある」の一点張り、
「いや、実際、ツボミが腐るんだよ」
「そんなことは、聞いたことがない」とまで突っ張る。
「だから、今、わたしから聞いているよね」と言いたいのを我慢する。

「気温が低い間だけ、ムシロみたいなのを被せておけばいい?」
「そんなことをすると、窒息するよ」
「あんなあ、ビニール袋を被せて縛るんじゃないんだけど」とも返さない。

「サザンカの横に、風よけを立てればいい?」
「それでは、サザンカに雪が積もることには変わりがない、それに、太陽をさえぎる。」
「1月に、バンクーバーのどこで太陽が照っているんだ?」なんて、言わなかったよ〜〜

こういう感じで、結局、もう、ええわ、さいなら、ということになるのです。


2021.01.17撮影

わたしの住んでいる地区(バンクーバー全体が、という意味ではなく)は、比較的、風がよく吹く(花の写真を撮るのに風の収まる一瞬を捉えなくてはならない)んですが、その上に、わたしが、たまたま、わたしのサザンカを植えた場所が、方角的に風が直撃するところだったんです。冬に庭を巡回すると、よくわかります。植えたときには、そんな風向きのことまで考慮しなかった。バカもの!

で、どうすんの? わからん。考え中。おまけに、サザンカの世話に肝心な時期である年末年始には、日本にいる予定・・・

そう、こう、9月、10月、と思案しているうちに、、、


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nonakaskさんへの返信 (flowerconnection)
2023-11-29 18:07:56
花がぽたっと落ちるものならツバキ、というぐらいの判断基準しか持ち合わせていないので、花が木についた状態で見分けるのは、わたしには無理です。先日、他の方が掲載されていたサザンカの画像の中のひとつを、これ、ツバキじゃ? と思いました。交雑種、というか、園芸種は、踏み込むと恐ろしいことになるので、ラベルに書いてあるとおりを「はい、そうですか」と受け入れることにしています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%82%AB
書く書く、と言っていたのを覚えていて、見にきてくださったのですね。ありがとうございます。次回の記事に、もっと花の開いたのが載ります。本当にnonakaskさんのお庭のサザンカにそっくりなんですよ。コメントとご訪問、ありがとうございました。
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寒椿 (nonakask)
2023-11-29 16:25:12
こんにちは。
椿と山茶花は何となく分かりますが、園芸的交雑種の寒椿はhttps://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/37/2e89ec4d5e0cc9dd250806fc4d82d1ef.jpg
植木屋が寒椿と言うので、そう思っているだけなのですが
全く山茶花と区別が付きません。
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