カラスといちごとクロッカスと

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御美衣(おみごろも)でしょうか

2024年02月14日 08時00分00秒 | ツバキ科

2023.12.16撮影(日本に出立前

日本からバンクーバーにもどってくる時、羽田空港で国際線に乗って、わたしは、早速、ヘッドホンを耳に当てて、お目当ての映画を見始めました。なぜなら、日本行きの便で3本目に見たその映画が、時間切れになり最後まで見られなかったのです。題して『レジェンド&バタフライ』(木村拓哉、綾瀬はるか、主演)。


出発後1時間ほどして、機長のアナウンスが・・・「現地バンクーバーの気温は、現在、マイナス12℃」え? わたしはその場で凍りつきましたよ。ヘッドホンで耳がおおわれていたので、他の乗客の反応は聞こえませんでしたが。

2023.12.16撮影日本に出立前

飛行機を降りる直前に、わたしのジャケットを物入れから取り出してくれた客室乗務員さんが、「このジャケットじゃ、寒いんじゃ?」と心配してくれました。わたし「日本ではこれくらいのがいいのじゃないか、とこのジャケットを選んだんですが、マイナス12℃には寒いと思います。でも、すぐ、迎えの車に乗り込みますから、大丈夫です。」(なんて言っておいて、空港の建物を出た途端に震えた。チメタかったわ。その時点では、マイナス10℃だったそうです。)

乗務員さんは、つづけて、「植物が寒さでやられているんじゃ?」と。その疑問に対し、わたしは、偉そうに、堂々と、「いえ、植物は大丈夫なんです。」そのわたしの答えに納得して、乗務員さんは、「ああ、植物はこちらのもので、こちらの気候に慣れている、ということですね。」そして、わたしが答えましたよ「そうなんです。」(と、表を張って言いながらも、実は、内心、心配であった。)

2023.12.16撮影日本に出立前

ここまでの画像3枚と次の画像(合計4枚)は、わたしが12月半ばに日本に出立する前にわたしの庭で咲いていた、サザンカの花です。今季は気温が穏やかなせいで、10月末からずっと咲いていました。日本に出立前の時点で、このサザンカを1ヶ月半楽しんでいました。

この木には、2〜3年前からツボミが多くつくようになりました。でも、例年は、今季のように早く咲かず、ツボミが開く前に気温が下がり、さらに雪が降るとツボミがくさってしまう、つまり、ツボミが開くまで生きていないので、咲いた花は滅多に多く見られないのです・・・ぐすん

それで、その対策をどうするか、というのを書いた(そして、何度かリンクした)のが、次の記事です。

サザンカのツボミ

帰国する前、ヒヤヒヤものでしたよ。こんなに咲いているのに、また、こんなにまだまだツボミがついているのに、わたしの留守中どうなるか? と。もし雪が降って、降るだけでなく枝の上に積もれば、そして、積もっている時間が長くなれば、咲いている花はどうなるのか、ツボミはどうなるのか、と。

2023.12.16撮影日本に出立前

客室乗務員さんにお別れを言って、空港で通常通り入国手続きをし、出迎えてもらって、いつもの道を走り、自宅に着き、車を降り、、、わたしは、一番に、でも、おそる、おそる、わたしのサザンカのところに駆けつけました。

2024.01.14撮影(帰宅後)

やっぱり・・・

開いていた花が低温でやられていました。まあ、開いていたのは花びらが無防備だから仕方ない、と思ってツボミを見てみると、ツボミも無傷ではありませんでした。

2024.01.14撮影(帰宅後)

ピンクのところが残っているから、大丈夫か? でも、色が変わっているのはツボミの根本の方だから、もうダメか?

と気をもんでいると、翌日からバンクーバー都市圏(Greater Vancouver)の山がちのところが雪に、その翌日から海に沿ったバンクーバー市(the City of Vancouver)も雪に、それから何日間も、雪、雪、雪、、、

となると、経験から、雪が消えた時にはどうなっているか、もうかわかっていたんですよ。


2024.01.24撮影(積雪が解けた後)

このように、ツボミが全部ダメになってしまいました。今季は、わたしのサザンカはこれで終わりです。来季まで花が咲くことはありません。

以下の画像は、きれいに咲いていた時の写真です。

2023.11.29撮影日本に出立前

このサザンカにわたしの庭で花を数多く開いてもらうには、早くから、つまり、寒くなってしまう前に、咲いてもらうしかないようです。でも、頼んだからと言って、聞いてくれるものでもないし。ですから、わたしがなんらかの対策を講じなくちゃ。雪が降り出したら、すっぽり覆えるものを被せるか?

2023.12.10撮影日本に出立前

直前の画像は、雨に濡れる、開き切らない、まだきれいなサザンカです。バンクーバーは雨が多いです。雪だけでなく、雨も長く降ると、花びらが傷みます。この画像の花は、雨に濡れているだけですけど。

2023.11.11撮影日本に出立前

これは、開いて間もないサザンカ。まだ、ピンクの色が勝っています。

サザンカの画像をインターネット上でいろいろ見ていて、うちのサザンカは、『御美衣(おみごろも)』の可能性があるかな、と思いました。


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5 コメント

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Unknown (avril_kanabun)
2024-02-14 09:05:04
いつも思うのですが、ツバキ科って東アジアのあったかいベトナムとか台湾がメッカですよね?
なのに、サザンカやヤブツバキは四季のある日本の中でもいちばん寒い冬になぜ花を咲かせるのでしょうか😷🥶
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日照時間の短縮? (avril_kanabunさんへの返信)
2024-02-14 17:43:09
わたしもそれを考えたことがあるのですが、ツバキ科の植物の開花は、気温ではなく日照時間の短縮に連動しているのではないでしょうか。気になるのは、寒い時に咲いて何か得なことがあるのか、ということ。虫ではなく鳥に受粉を頼っているのかな?
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Unknown (avril_kanabun)
2024-02-14 21:54:12
不躾な質問投げかけてすみません💦
返信どうもありがとうございます
蜜を求めてやってくるのは鳥、とてもいいヒントをありがとうございます😊
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和の象徴みたい (気まぐれネコ)
2024-02-16 05:31:26
まずは、いつもありがとうございます。
つばき、さざんか、きれいですね
大昔は首から落ちてしまうので
縁起が悪いと言われている時代もありましたが
今は、どんな花もきれいで、可愛いいなあと思いますそう言えば、うちの沙羅双樹は、夏椿というそうです。花が咲いた後が大変なんです。さわったら大変なことになる毛虫君たちが、ごっそりつくんです。
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気まぐれネコさんへの返信 (flowerconnection)
2024-02-16 17:36:31
ご訪問とコメント、ありがとうございます。毛虫は気温が上がったらつくのでしょうか。虫が植物につくと、「人権」と「虫権」と「植物権」を天秤にかけなくてはならないので、つらいです。うちは幸い毛虫のつくようなことはないので、痛い目には合っていません。代わりにナメクジがいっぱいいますけど。
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