公務員試験には国家にせよ地方にせよ、「判断推理」という科目を避けて通れない。
「判断推理」とは、数学の知識をベースに、いかに短時間で判断し推理できるかをテーマにした分野。
市販の問題集を覗いてみると意外に面白い問題が多く、別に試験を受けなくても暇つぶしには持って来いなのだ。
当方は最近ちょっと色々あって絶望しているので(汗)、最近は時折この「判断推理問題」を解いて現実逃避している(いいのかそれ?)。
人生に疲れたあなた、ちょっと現実逃避してみませんか?
というわけで第1回は難易度を低めにして「暗号問題」。
公務員試験は大学生や高校生が受験するものだが、数学の得意な中学生、もっと言えば小学生でも安易に解ける問題も山ほどあるので、ゆとりの皆様も諦めずに挑戦していただきたい。
例えばこんな感じ。
【例題1】
「肌に冷たい北の風」を「ツニダハキイタメゼカノタ」と表したとき、
「ウヨイスギツノビナハヒノビウヨン?」に対する答えは何か。
【例題2】
「ローマ」を「ZRYOXMWAV」と表したとき、
「ZLYOXNWDVOUNT」はどこの国の首都か。
ね?簡単でしょ? こんな感じです。
じゃあ本番いくよ。
【問題1】
「秋の夕日」が「1÷1、4÷2、25÷5、24÷8、3÷1、12÷6」で表されるとき、
「4÷4、2÷1、2÷1、6÷2、25÷5、12÷6」は何月にあるか。(予想問題)
まずね、これを見て計算しない人はいないでしょ。
「秋の夕日」の6つの割り算を計算すると、「1、2、5、3、3、2」。数字の数が「あきのゆうひ」の文字数と同じになる。
「あ」は「あいうえお」の1番目、「き」は「かきくけこ」の2番目。つまりはそういうこと。
で、問題の6つの割り算は「1、2、2、3、5、2」。
「何月にある」って聞いているんだから語尾の「5、2」は「の日」。つまり高確率で祝日。
そしてポイントは2文字目と3文字目が同じであること。
祝日で6文字で2・3文字目が同じなのは「体育の日」一択。
正解:10月
実はこれ、「割る数」が子音と対応している(「あかさたなはまやらわ」で何番目か)というもう一つのカラクリも隠されているのだが、ポイントはそこまで気付かなくても解けるということ。
実際当方もそこまでは気付かなかったが前述のように解けた。
何か一つだけでも気付けば、そこから矢継ぎ早にひらめいてくる。
ほら、なんか俺でも解けるんじゃね?って気になってきたでしょ。
【問題2】
ある暗号によれば、“They speak French in Quisic.”は“Eythay eakspay Enchfray inay Uisicqay.”となる。
では、“Ehay oesn'tday ogay otay oolschay onay Undaysay. Odaytay isay Ondaymay.”から確実に言えることは次のうちどれか。
1 Ehay idn'tday ogay otay oolschay esterdayyay.
2 Ehay oesgay otay oolschay odaytay.
3 Ehay oesn'tday ogay otay oolschay odaytay.
4 Ehay entway otay oolschay esterdayyay.
5 Ehay illway ogay otay oolschay omorrowtay.
(国I)
※英語で拒否反応を示さないこと。これは英語の問題ではなく、あくまでも暗号の問題です。
まず全部の単語の語尾に「ay」が付いているから、それを全部削除する(語尾以外のayはそのまま)。
“Eh oesn'td og ot oolsch on Undays. Odayt is Ondaym.”
これだけで物凄く簡単になったでしょ? 一目瞭然すぎて暗号とは言えないレベル。
各単語のスペルを並べ替えると「Eh」は「He」、「oesn'td」は「doesn't」、つまり
“He doesn't go to school on Sunday. Today is Monday.”
(彼は日曜日には学校へ行きません。今日は月曜日です)
となる。このようにして選択肢の英文も直すと、
1 He didn't go to school yesterday. →昨日(日曜)は行かなかった
2 He goes to school today. →今日(月曜)は行く
3 He doesn't go to school today. →今日(月曜)は行かない
4 He went to school yesterday. →昨日(日曜)は行った
5 He will go to school tomorrow. →明日(火曜)は行く予定
で、確実に言えるのはどれか。4は明らかに間違い。2・3・5は月曜・火曜に行くかどうかは何も書いていないので確実ではない。よって1しか残らない。
正解:1
「日曜に行かないってことは、他の曜日には行くってことだろ?」と勘繰ってはいけない。じゃあ土曜も行くのかと。違うでしょ? 大学4年ならゼミ以外は休みになる週休6日制の人も多いだろう。嫌いの反対は好きではないのだ。
そしてこれもカラクリがもう一つあって、ただスペルを入れ替えたのではなく、「各単語の最初に現れる母音のところで前後の順番を入れ替える(母音で始まる場合は入れ替えない)」という規則になっていたのだ。だがそこまで気付く必要は無い。解ったもん勝ちである。
では最後の問題。これは最低でも中学数学をコンプリートした人が対象となる。中学で何を学んでいたか良く思い出しながら挑戦してみて下さい。
【問題3】
□□□■=1、□□■□=2、□■□□=4、□■■■=7のとき、■■□■はいくつか。(予想問題)
※下にヒント有
【HINT】
□□□■=1
□□■□=2
□□■■=3
□■□□=4
□■□■=5
□■■□=6
□■■■=7
これで何か見えてくるはず。
□=0、■=1に置き換えると解りやすい。
0001=1
0010=2
0011=3
0100=4
0101=5
0110=6
0111=7
そう、これは「2進法」だったのです。
忘れた人の為に……2進法とは簡単に言えば整数の羅列「1、2、3、4、5……」から「1」と「0」しか使わない数だけを抽出したもの。2~9の含まれる数は全て除外され、「1、10、11、100、101……」の羅列となり、問題の「1101」は13番目に来る。
正解:13
というわけで、この判断推理シリーズを今後も不定期にやっていく予定です。
これなら多少はまめに更新出来そうなので(汗)、ご期待下さい。
「判断推理」とは、数学の知識をベースに、いかに短時間で判断し推理できるかをテーマにした分野。
市販の問題集を覗いてみると意外に面白い問題が多く、別に試験を受けなくても暇つぶしには持って来いなのだ。
当方は最近ちょっと色々あって絶望しているので(汗)、最近は時折この「判断推理問題」を解いて現実逃避している(いいのかそれ?)。
人生に疲れたあなた、ちょっと現実逃避してみませんか?
というわけで第1回は難易度を低めにして「暗号問題」。
公務員試験は大学生や高校生が受験するものだが、数学の得意な中学生、もっと言えば小学生でも安易に解ける問題も山ほどあるので、ゆとりの皆様も諦めずに挑戦していただきたい。
例えばこんな感じ。
【例題1】
「肌に冷たい北の風」を「ツニダハキイタメゼカノタ」と表したとき、
「ウヨイスギツノビナハヒノビウヨン?」に対する答えは何か。
【例題2】
「ローマ」を「ZRYOXMWAV」と表したとき、
「ZLYOXNWDVOUNT」はどこの国の首都か。
ね?簡単でしょ? こんな感じです。
じゃあ本番いくよ。
【問題1】
「秋の夕日」が「1÷1、4÷2、25÷5、24÷8、3÷1、12÷6」で表されるとき、
「4÷4、2÷1、2÷1、6÷2、25÷5、12÷6」は何月にあるか。(予想問題)
まずね、これを見て計算しない人はいないでしょ。
「秋の夕日」の6つの割り算を計算すると、「1、2、5、3、3、2」。数字の数が「あきのゆうひ」の文字数と同じになる。
「あ」は「あいうえお」の1番目、「き」は「かきくけこ」の2番目。つまりはそういうこと。
で、問題の6つの割り算は「1、2、2、3、5、2」。
「何月にある」って聞いているんだから語尾の「5、2」は「の日」。つまり高確率で祝日。
そしてポイントは2文字目と3文字目が同じであること。
祝日で6文字で2・3文字目が同じなのは「体育の日」一択。
正解:10月
実はこれ、「割る数」が子音と対応している(「あかさたなはまやらわ」で何番目か)というもう一つのカラクリも隠されているのだが、ポイントはそこまで気付かなくても解けるということ。
実際当方もそこまでは気付かなかったが前述のように解けた。
何か一つだけでも気付けば、そこから矢継ぎ早にひらめいてくる。
ほら、なんか俺でも解けるんじゃね?って気になってきたでしょ。
【問題2】
ある暗号によれば、“They speak French in Quisic.”は“Eythay eakspay Enchfray inay Uisicqay.”となる。
では、“Ehay oesn'tday ogay otay oolschay onay Undaysay. Odaytay isay Ondaymay.”から確実に言えることは次のうちどれか。
1 Ehay idn'tday ogay otay oolschay esterdayyay.
2 Ehay oesgay otay oolschay odaytay.
3 Ehay oesn'tday ogay otay oolschay odaytay.
4 Ehay entway otay oolschay esterdayyay.
5 Ehay illway ogay otay oolschay omorrowtay.
(国I)
※英語で拒否反応を示さないこと。これは英語の問題ではなく、あくまでも暗号の問題です。
まず全部の単語の語尾に「ay」が付いているから、それを全部削除する(語尾以外のayはそのまま)。
“Eh oesn'td og ot oolsch on Undays. Odayt is Ondaym.”
これだけで物凄く簡単になったでしょ? 一目瞭然すぎて暗号とは言えないレベル。
各単語のスペルを並べ替えると「Eh」は「He」、「oesn'td」は「doesn't」、つまり
“He doesn't go to school on Sunday. Today is Monday.”
(彼は日曜日には学校へ行きません。今日は月曜日です)
となる。このようにして選択肢の英文も直すと、
1 He didn't go to school yesterday. →昨日(日曜)は行かなかった
2 He goes to school today. →今日(月曜)は行く
3 He doesn't go to school today. →今日(月曜)は行かない
4 He went to school yesterday. →昨日(日曜)は行った
5 He will go to school tomorrow. →明日(火曜)は行く予定
で、確実に言えるのはどれか。4は明らかに間違い。2・3・5は月曜・火曜に行くかどうかは何も書いていないので確実ではない。よって1しか残らない。
正解:1
「日曜に行かないってことは、他の曜日には行くってことだろ?」と勘繰ってはいけない。じゃあ土曜も行くのかと。違うでしょ? 大学4年ならゼミ以外は休みになる週休6日制の人も多いだろう。嫌いの反対は好きではないのだ。
そしてこれもカラクリがもう一つあって、ただスペルを入れ替えたのではなく、「各単語の最初に現れる母音のところで前後の順番を入れ替える(母音で始まる場合は入れ替えない)」という規則になっていたのだ。だがそこまで気付く必要は無い。解ったもん勝ちである。
では最後の問題。これは最低でも中学数学をコンプリートした人が対象となる。中学で何を学んでいたか良く思い出しながら挑戦してみて下さい。
【問題3】
□□□■=1、□□■□=2、□■□□=4、□■■■=7のとき、■■□■はいくつか。(予想問題)
※下にヒント有
【HINT】
□□□■=1
□□■□=2
□□■■=3
□■□□=4
□■□■=5
□■■□=6
□■■■=7
これで何か見えてくるはず。
□=0、■=1に置き換えると解りやすい。
0001=1
0010=2
0011=3
0100=4
0101=5
0110=6
0111=7
そう、これは「2進法」だったのです。
忘れた人の為に……2進法とは簡単に言えば整数の羅列「1、2、3、4、5……」から「1」と「0」しか使わない数だけを抽出したもの。2~9の含まれる数は全て除外され、「1、10、11、100、101……」の羅列となり、問題の「1101」は13番目に来る。
正解:13
というわけで、この判断推理シリーズを今後も不定期にやっていく予定です。
これなら多少はまめに更新出来そうなので(汗)、ご期待下さい。