※読む順番
◎仕事上のコミュニケーションを今更頑張った話(第1話→第2話→最終話)
↓
◎東京シャープストーリー(序章→第1話→第2話)
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【第三部:事件起きちゃった】
8月21日、事件は起きた。シャープと70歳女性スタッフが口論。真面目で勤務能力も高いシャープを良く思わない女性スタッフが最低一人は居た。女性同士の人間関係の複雑さ、やりにくさは男性のそれを凌駕するものだと聞いたことはあるが、まさかここまでとは。
(僕)「今日の出来事について、僕なりに考えたことなんですけど、かくかくしかじか」
(シャープ)「うーん、そういうことじゃないんだよなあ」
僕はシャープの助けになりたい、ただそれだけだった。
(僕)「いつでも泣いて良いんですよ。僕の胸はいつでも空いていますから」
(シャープ)「使いませんよw」
この頃から僕は真面目キャラのみならず、ちょっとした変態キャラも晒すようになっていた。真面目キャラがいつ飽きられるか分からないし、次の一手を模索していたのだ。
しかし、そんな冗談を言っている場合では無かった。
(シャープ)「僕さんも早く次のステップに進めるように頑張ってね、10月15日までに」
(僕)「えっ!?」
毎月15日は締日。そして10月のそれは半期に一度の契約更新日であることも意味する。
そんな日を指定してきたシャープの真意とは、まさか――
(僕)「辞めてしまうかもしれません」
9月のある日、部門マネージャーと店長に相談した。
(店長)「確かにシャープさんが居なくなると店としても困る」
(僕)「ハイ。とても寂しくなります」
(店長)「それはあなたの感情でしょう。そうじゃなくて店の戦力が居なくなることが問題なの」
僕の話を聞いた店長は、シャープに何らかの話をした。その結果、シャープは10月16日以降も仕事を続けてくれることになり、今に至る。
最悪の事態こそ免れたが、シャープが今後いつ辞めてもおかしくない現状に変わりは無かった。
シャープは何も悪くないのに、何故たった一人で苦しまなければならないのか。
(僕)「シャープさんの良いところは笑顔だと思います。だから笑って下さい。そうすれば、みんなも笑顔になってくれると思います。憎しみをこれ以上生み出さない為にも」
(シャープ)「あのね、彼氏は私のこと全部好きって言ってくれるのw」
(僕)「!!!」
(シャープ)「だから大丈夫よ」
(つづく)
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