(古賀朋絵)「(学校を)休んだら皆の話についていけなくなるもん」
(梓川咲太)「一日くらいで?」
(古賀)「その一日が命取りなの! (中略)先輩がおかしいんだよ。皆に変な目で見られたり、笑いものにされたりして、どうして平気なの?」
(梓川)「別に、全人類に好かれる為に生きているわけじゃないし」
(古賀)「私は皆に好かれたい。てか、嫌われたくない」
(『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』アニメ版5話より)
同性の友人と話題や流行、面白いものなど、その全てを共有することで安堵してしまうのが今時の女子高生なのだろうか。周囲に合わせることの是非はともかく、『皆に嫌われたくない』というのはJKに限らず多くのホモサピエンスが思っていることだろう。僕も一応はその一人でいるつもりだが、不器用ゆえにそれが上手くいかない。だからこそ、今の状況に戸惑いすら覚える。
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<2人目の女性:モデル(仮名/23歳)>
(男性スタッフ)「俺もアニメ観ますよ」
(僕)「えっ、じゃあ『サンシャイン』とか?」
(男性スタッフ)「サンシャイン!?」
(モデル)「wwwww」
(男性スタッフ)「え、サンシャインって何ですか?」
(モデル)「ラブライブのことでしょ?」
(僕)「は、ハイ……」
その女性は、まるでモデルのように背が高く、痩せ細っていた。
(モデル)「セブンイレブンでラブライブのノート貰えるキャンペーンやっていますよ」
(僕)「え、ま、マジですか」
(モデル)「大好きな曜ちゃん貰えますよ」
(僕)「は、ハイ……帰りに寄ってみます」
パリピと童貞。『ラブライブ!サンシャイン!!』が相反する二人を会話させるに至った。時の経過と共にラブライブ以外の話もするようになった。彼女とは合わない、嫌われるのも時間の問題だと思っていた頃が嘘のようである。
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<3人目の女性:メガネ(仮名/26歳)>
(メガネ)「私なんてもうお婆さんですよw」
(僕)「いやいやいやそんなことないですよ(慌)」
彼女はいつも黒渕のメガネをかけている。
(メガネ)「どんどん輝きも失われていくものでして、どうなっちゃうんですかねw」
(僕)「でも5年も付き合い続けているのはスゴイと思いますよ」
(メガネ)「いやー、別れるかもしれないですよ?w」
既に恋人の居る女性は大概優しい。ちなみにモデルにも彼氏が居る。そして僕も、そのような女性相手のほうが不思議と気兼ねなく会話を交わせる。
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<4人目の女性:チョコ棒(仮名/21歳)>
(チョコ棒)「いつも遅くまでお疲れ様です。良かったらこれ食べて下さい」
(僕)「え、いいんですか?」
(チョコ棒)「どうぞ」
(僕)「あ、ありがとうございます……」
彼女から貰ったチョコ棒は、これまで食べたチョコ棒の中で一番美味しかった。
(チョコ棒)「明日休みなんですか?」
(僕)「ハイ、お休みを頂いております」
(チョコ棒)「寂しいです……」
(僕)「……来ます!」
僕は、10年以上も年下の女性とすら、普通に会話を交わすようになっていた。
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入社当初に比べればかなり進歩している当方128のコミュニケーション。しかし、本当は自分のことをどう思っているのか、常に不安でいる。僕は嫌われたくないと思っていながらも、素やボロを出してしまうことが人並み以上に多いからである。真面目キャラ故に発せられる独特の言葉や言い回しで笑ってくれることが救いだった。笑顔だけは信じていたい……。
そして、どの若い女性と話している時も、僕より8個も年上の女性の存在を、片時とも忘れることは無かった。
<1人目の女性:シャープ(仮名/40歳)>
(つづく)
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