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自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

薄型イコライザーアンプ(4)

2023-02-11 22:00:08 | イコライザアンプ

ようやく球選びですが、気になっている球としては下記があります。

一応全部5極管です。

なぜ5極管にしたかというと、イコライザアンプとしてどのくらいのゲインが必要なのかを検討しましたが、前回プレイバック特性の回路の測定時にどのくらいの信号の減衰があるのかを実際に確認しました。なお、入力に瞬時値として1Vを入れています。

それが下記になります。

低い周波数と高い周波数で当然変わるのですが、基準である1kHzでは、実測で約‐33dBほどの減衰となるので、初段は40dBほどあればいいのかなと考えています。

ピックアップもMMカートリッジで大体3mV~5mV、高い時で10mVほどあるようなので、出力が0.1V程度のアンプとすれば、次段で20dBぐらいあれば良さそうかなと思います。

そこで、40dB(100倍)のゲインが得られる回路としては5極管が手っ取り早く、初段は5極管にしたいと思います。

最初の写真に戻りますが、上から順に球を記載しますと、

Sylvania 6AK5, WE403A、WE401A、GW 6AU6WC、Zaerix 6BR7, Brimar 6BS7、Amperex 6267

を候補としました。

最初のSylvania 6AK5とWE403Aは同一特性の球です。Gmが約5000μSとゲインが高くできそうでよさそうですが、高周波用ということで、ノイズがどうなのかちょっと心配。

次にWE401Aは、403Aに似ていますが、特性表がなく謎の球です。403Aの差し替えができないか、確認したいと思います。

6AU6はもともとは高周波用の球のようですが、オーディオ用でもおなじみの球です、ソニーのコンデンサマイクに使用されたという実績もあり、また、イコライザアンプでも使用されているのを見かけます。シールド付きですのでノイズにも強そうですし、Gmも4‐5000μSほどもあり、高いゲインが得られそうです。

6BR7と6BS7ですが、こちらは超低ノイズ管です。イコライザアンプにはうってつけの球かもわかりません。6BS7はさらにグリッドが管頂に出ていますので、浮遊容量も小さく、まさにイコライザアンプ向きです。特性的には6J7と似ているようです。Gmは約1000μSほど。

最後に6267ですが、こちらもローノイズ管で、オーディオ用の初段管としてはかなりおなじみの球です。シールドも施されており、Gmも2000μSほどあります。こちらもイコライザアンプにはうってつけの球のようです。

ということで、これらの中から選択したいと思います。

今現在何をしているかというと、下記のようにシャーシの寸法決めをしています。

薄くて狭い場所での配線になりますので、事前にアルミ板の上に回路を配置しておき、配線を済ませたのちシャーシに取り付ける構成にしようと考えています。

回路がまだなので、回路がどんな具合になっても応用が利くようにとりあえず基板をたくさんつけられるようにしています。

ただ、寒いのでシャーシの加工はもう少し暖かくなってから行うかもわかりません。

 


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