好きな物の考察ブログ

好きなものを考察、紹介するブログです。
主にゲーム、漫画、アニメ、その他になるかと

がんばってるのになぜ僕らは豊かになれないのか (角川書店単行本)

2021-03-06 12:11:50 | 
一昨日に発売した「がんばってるのになぜ僕らは豊かになれないのか (角川書店単行本)」を読みました。


元々、この作者が書いている「中国嫁日記」が好きなのですが、その作者が何故か突然経済漫画を描き始めるという怪しいことをやり始めていて、試しに読んでみたら面白かったので書いておこうと思います。(経済学者が監修しているのできっと信頼できるはず)

この本は日本経済のことを身近な例えで分かりやすく解説してくれる漫画です。

「お金は何のためにあるのか」という根本的な話から「保育士の給料が安いのは何故か?」のような聞いたことはあるけど何故なのかよく知らない話を分かり易く解説してくれています。最近話題の増税、消費税減税に付いても触れられているのでその辺に疑問がる人にもおすすめです。

それは知らなかったとか、よく考えたことなかったと思うような経済の基本のことを知れるので読み物として面白いです。また、中国人のお嫁さんの中国人視点からみた日本についての考え方を知れるのもこの漫画の見どころです。

この本以外にも2冊経済漫画を出しています。こっちも合わせて読むほうがより理解できると思います。




岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。を読みました。

2019-08-21 10:23:42 | 
任天堂前社長の岩田聡さんの本が出たので購入して読みました。今回はその感想を書きたいと思います。
内容についても触れるのでネタバレ気にする方はご注意ください。

■どんな本?
2015年7月11日に亡くなった、任天堂前社長の岩田さんが生前に語っていたことをまとめた本。
主にネットで記事になっていたものをまとめたものです。

岩田さんは自身で本を出すことを嫌っていたらしく、生前に本は出ておらず、
最近になって、関係者だった方が出した本です。

■感想
岩田さんについてはゲームが好きな人ならみんな知っている方でユーザーからもとても好かれていたと思います。
私も任天堂のホームページで定期的にアップされていた「社長が訊く」をよく読んでいました。
この試みはすごく面白くて、普段ほぼ聞く機会がない、ゲーム開発内部の考えや思いが社長が開発者にインタビューする形式で語られます。
こうやって記事にしてみんなが見える形で内部事情を広めていく試みは当時にしては先進的だったと思います。
社長に訊くを読んでから、岩田さんに興味を持つようになりました。

この本では主に、岩田さんの経営学と人柄について書かれています。
特徴的なのは岩田さんが天才プログラマーで経営者だというところで、
ここが他の人にはないものだと思います。プログラマーだからこその思考が経営に活かされていることが書かれています。
個人的に読んて思ったのは、プログラマーだからこそ経営もうまくできたのでは?と感じました。

一節で人に何かを説明をして理解されなかったとき、相手がわからない人と考える前に、自分の説明が伝わりにくかったか?と考えるそうで、
それもプログラムでソースコードを書き間違えたときと同じで発言した自分の言葉が間違えていてうまく動かないのと似ているという話が出てきます。

一つの仕組みを動かすために途中で起きた問題を一つ一つ解決していくことができるプログラマー脳だからこそ、その考えに至るし、
それを実行してうまく動かせるのだと思います。

プログラマーというとシステマチックに動かすようなイメージで感情が薄い印象が勝手にありますが、
そんなことはなく、社長になってから半年に1回社員一人一人と3時間面談していたという話しも書かれています。

心が通った経営理念の持ち主だからこそ、任天堂の社長だったのだろうなという風に感じました。

■まとめ
ビジネス書というよりは伝記のような本なので岩田さんに興味がある人、任天堂という大企業の経営者の考え方に興味がある人にはおススメの本です。
個人的にはこういう本を出してほしかったので満足です。


祝ハイスコアガールアニメ化&8巻発売!

2018-03-25 20:41:16 | 
今回はお気に入りの漫画ハイスコアガールの紹介です。
昨日の3/24に最新刊8巻が発売されました。それに加えて、7月からアニメ化も決定!楽しみですね!

是非公式サイトのPVを見ていただきたい
公式:http://hi-score-girl.com/

このPVで33秒辺りで言っている「ゲーム会社の協力を得られた時」ですが、この作品は一度アニメ化をしようとした時に、現実に存在したゲームを許可を取らずに作中に登場させたということで著作権侵害問題・刑事告訴事件になって一度アニメ化を断念しています。漫画も休載されました。決着がついて連載再開したとき、それまでに発売されていた1巻~5巻までの単行本は『ハイスコアガール CONTINUE』と改題して、加筆修正した上で販売が再開されました。著作権に引っかかった部分が削除された版です。この事件があったので、まさかアニメ化するとは思ってもみなかったのでとてもうれしいです。

さて、漫画の内容についてPVではわかりにくいので簡単に書きます。
1990年代の対戦型格闘ゲームブームを舞台に、ブームの火付け役となった『ストリートファイターII』(以下『ストII』)を主人公・矢口ハルオとヒロイン・大野晶の因縁として位置付けて描いたラブコメディ作品です。(Wikipedia参照)

この時代のゲームががっつりと登場し、当時を知る人からすると懐かしい作品でしょう。自分はこの時代を知らないですが、当時のゲーム事情に興味があることと、何よりラブコメ&少年の成長物語&ギャグ漫画として面白いです。ゲームに興味がなくてもそっちが好きな人にはおススメ。

正直、絵柄が苦手で手を出してない人も多いのではないかと思います。自分の身の回りにも結構います。この漫画は絵柄の好みで読んでないのなら、絶対に読むことをおススメします。でもなぁと思う方は、7月からのアニメを見て見てほしいです!

おすすめの漫画たち(ギャグ要素強め)

2015-12-20 23:01:42 | 
今回はおすすめの漫画を4つ紹介したいと思います。
著者は笑える漫画が好きなので、4つともギャグ要素強めです。
なるべく新しいのを選んでみました。
今度はちょっと古目のものも紹介したい。

※あらすじは公式サイトとかの物を記載しています。


■ぐらんぶる


あらすじ
大学進学を機に、海沿いの街で一人暮らしを始める北原伊織。
そこで出会ったのはとびきりの美女、そして酒とスキューバダイビングを愛する屈強な男たちだった。
最高のキャンパスライフが待っている!?
底抜けに笑える鮮烈青春ドラマ、開幕!


最近だと「プリズム☆イリヤ」(アニメ)の脚本などをやっている井上堅二。
この人のギャグは面白いので、ギャグ漫画好きには是非オススメ。

みどころ
・「バカとテストと召喚獣」の作者、井上堅二のギャク
・馬鹿な裸の男たち

■ダンジョン飯


あらすじ
九井諒子、初の長編連載。待望の単行本化!
ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。
再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。
そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」
スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、
ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!


「どうせ、最近のグルメ漫画ブームにのっかてるだけでしょう?」と思わずに一度読んでみて欲しいです。
グルメ漫画というよりは、王道ファンタジー&ギャグな内容になっていて、ギャグ漫画として読むといいかも。
あと、九井諒子の発想力がすばらしい。読むと「こんな漫画家がまだ眠っていたとは…」っておもいます。

みどころ
・マルシルのリアクション芸
・九井諒子の奇抜なアイディア
・しっかりと組まれたファンタジーの世界観

■SpottedFlower


あらすじ
第一子の誕生を控えたオタクの夫と一般人の妻の夫婦の日常を描く作品。

「げんしけん」という漫画のスピンオフ的な作品。
作者が断言していないのが、おそらくそう。


「オタクって結婚するとこうなるのかもなぁ」と思わせられる作品。
オタク男子にオススメ。オタクを理解したい人にもオススメ。
「げんしけん」を知らなくても楽しめると思うが、読んだほうが面白い。

みどころ
・オタクな夫と一般人の妻のやりとり
・オタクならではのあるあるネタ?
・「オタクが結婚するとこうなるのかなぁ」

■ライアー×ライアー


あらすじ
ある日、ノリで友達の制服を借りて街に出た湊は、義理の弟・透と遭遇してしまう。
別人だと言い張る湊を信じた透だけど、透は「女子高生姿」のほうの自分に惚れてしまったみたいで…!!? 
世にも奇妙なラブストーリー、開幕!!


コメディーが強めのラブコメ。これもギャグセンスが冴えていて、ギャグマンガとして面白い。
ふんわりと描かれた女の子がかわいいので、男子にもオススメ。

みどころ
・自分で問題の種をまき、全て自分に帰ってくる主人公の苦労

「十二国記」のススメ

2015-12-09 23:34:51 | 
今回は十二国記(じゅうにこうき)について紹介記事を書きたいと思います。
ラノベですが、硬派な正統派のファンタジー小説です。
ネタバレになることも多少書きます。ご了承ください。



■どんな小説?
小野不由美の一連の小説作品群の呼称である。古代中国思想を基盤にした異世界ファンタジー作品。2013年時点で未完。
文庫本の売り上げは、シリーズ累計750万部以上[1]。また、2002年にNHKでテレビアニメ化されている。(Wikipediaより)

今回は十二国記の中でもシリーズ1作目「月の影 影の海」上・下巻について書きたいと思います。
(とはいえ、月の影影の海と、風の万里黎明の空 しか読んだことない…)

■あらすじ
謎の男に突然異世界へと連れ去られた高校生の陽子。
見知らぬ国で、ことごとく裏切られてもなおほとばしる生への執着を描く。(上巻)

うらぎられ、苦難と闘ってきた陽子は、ようやく信じられる友に出会った。
しかし、あんどのも束の間、とてつもない「決断」が迫られる…
運命に翻弄されながら成長する、少女の気高さが胸を打つ物語(下巻)

あらすじからも読み取れるように、結構エグい物語になっています。
著者が初めて読んだときは中学生でしたが、読んでいられないくらい、
人間のエグい部分が詰まった小説でした。

■十二国記の特徴
テーマは「人間の裏切り」です。
主人公の陽子はとにかく裏切られます。

異世界に飛ばされ、行くところもない状態で途方にくれていると、
ある村にたどり着き、民家の人が親切で家に泊めてくれます。しかし、
本当は指名手配されていた陽子を役所に引き渡すための罠だったのです!

みたいな展開が何度も繰り返されます。正直、人間不信になるような内容です。
読んでいると、どんどん陽子がかわいそうになってきます。
「ここまでブルーな気持ちになるもんかな…」と初めて読んだ当時は思いながら読んでいました。

もちろん、陽子の成長過程も見も見所になっています。
何度も人間に裏切られることで、皮肉にも強く成長していく陽子。
「人間って、こうやって強くなっていんだよなあ」と今になってはそう思えます。

■オススメポイント
オススメするポイントとしては、上巻で「人間の裏切り」を読むことで体験し、
下巻で「人間の優しさ」の両方を感じることが出来るところです。

結構、上巻と下巻できっちり「裏切り」と「優しさ」が分かれています。
上巻を読み終えると、「人間って怖いな…」と思い、
下巻を読み終えると、「よかった、人間ってすばらしいな!」と感じさせてくれます。

ちょっと暗い話が好きな方などにオススメです。
興味がある方は是非どうぞ。