アニメ版を見たのでその感想を書きたいと思います。
内容というよりは全体の作りについての感想です。
あらすじ
中高一貫のエリート学校・チェリートン学園内で、ある日草食獣アルパカの生徒テムが肉食獣に殺されるという「食殺事件」が起きる。
テムと同じく演劇部部員であったハイイロオオカミの少年レゴシは、大型の肉食獣であることに加えて寡黙な性格や意味深な言動が災いし、テム殺しの犯人だと疑いの目を向けられてしまう。
幸いこの疑惑はすぐに晴れることとなるが、結局真犯人は見つからないままであり、学園内に生まれた肉食獣と草食獣の確執のようなものが消えることはなかった。
面白いポイント
このアニメの面白いところは、動物であることを生かした現代社会では受け入れずらいであろう設定をすんなり飲み込めるようになっているとことにあると思います。
学校での食殺(殺人)や、いじめと言ったダークなテーマを通常の人間社会で扱うと生なましい感じが強く、見る側もキツイところがあると思うのですが、動物であることでその動物の特性(肉食獣が草食動物食べたい本能に負けて食殺しちゃうとか)で納得できるかつ、動物という1枚フィルターを挟んだ状態で見える事で直接的なイヤな気持ちを持たずファンタジーとして殺人やいじめを見れるのだと思います。
こういうテーマ自体の面白さは明確にあると思いますが、ダークなものなのでどうしても見る人の範囲が狭くなりがちですが、納得感とフィルターのおかげで幅広い人も見れるアニメになってうると思いました。
話の内容自体も面白いので見ていくうちに引き込まれます。
やっていることは学園ドラマで群像劇なのですが最近あんまり見なくなった印象があります。群像劇自体が古くなってしまったように感じます。
ただ、BEASTARSはただの群像劇ではなく、そこに動物要素がうまく絡められているから新しい形で群像劇が楽しめる傑作だと思いました。
Netflixで見れるので興味がある人は是非。